眉やまぶたなどに針を刺して色をつける「アートメイク」と呼ばれる美容法で、皮膚が化のうしたり、痛みや腫れが続いたりするトラブルが起きているとして、国民生活センターが注意を呼びかけています。
「アートメイク」は、顔の皮膚に針を刺して色素を入れ、眉毛やアイラインなどを描く美容法で、化粧の手間が省けるとして女性の間で人気を集めています。その一方でトラブルも起きていて、国民生活センターによりますと、アートメイクによる健康被害に関する相談が昨年度までの5年間で121件寄せられたということです。相談は、皮膚が化のうしたり、痛みや腫れが続いたりする皮膚の障害が半数以上を占め、中には眼球が傷ついたケースもあるということです。このほか、▽事前の説明と違う位置に色がつき元には戻せないと言われた、▽眉が左右対称にならずバランスが悪くなったなど、見栄えに関する相談も多いということです。アートメイクは針で肌を傷つけるため、医師が行うか、医師の指示を受けた看護師が行う必要がありますが、寄せられた相談の多くは医師がいない美容サロンなどで行われていた可能性が高いということです。国民生活センター商品テスト部の青山陽子さんは「一度行うと簡単には修正できないので、必要かどうかよく考えることが大切で、受ける際は安全確保のために医療機関に行ってほしい」と話しています。