100億円超カジノ関連口座入金か
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100億円超カジノ関連口座入金か

10月28日 5時7分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

100億円以上の金が海外でのカジノにつぎ込まれた疑いが出てきました。大王製紙の前の会長が、グループ企業から110億円近くを引き出していた問題で、このうちのほとんどが海外のカジノ関連の口座に入金されていたことが、関係者への取材で明らかになりました。

この問題は、大王製紙の井川意高前会長(47)がグループ企業から110億円近くを引き出し、このうちの55億円以上が返済されないままになっているものです。関係者によりますと、グループ企業から引き出された金のほとんどが、海外のカジノ関連の口座に振り込まれていたということです。振り込まれた金は、合わせて100億円を超えていて、前会長の指示でグループ企業から直接振り込まれたり、前会長の個人口座を経由したりしているということです。会社側は、28日午後、この問題についての特別調査委員会の調査結果を公表するとともに、佐光正義社長ら役員の処分を検討しています。また、会社側は、井川前会長を特別背任の疑いで告訴する方針で、大王製紙を舞台にした巨額の借り入れ問題は刑事事件に発展する見通しになっています。井川会長は、これまでの特別調査委員会の聞き取りに対して「カジノには行った。会社の金は使っていない」としたうえで、特別調査委員会について「独立した立場で調査するべきなのに、会社と一体となっており不公平だ」と批判しています。