東京電力福島第一原子力発電所周辺で、26日に採取された海水に含まれる放射性物質の濃度は、2号機の取水口付近では前の日より低下したものの、3号機の取水口付近では前の日を上回りました。
福島第一原発周辺では、4月と5月に海水から高い濃度で放射性物質が検出された2号機と3号機の取水口付近などで東京電力が海水を採取し、放射性物質の測定を行っています。このうち、26日、2号機の取水口付近の海水からは1cc当たり、▽セシウム134が国の基準の3.7倍の0.22ベクレル、▽セシウム137が2.4倍の0.22ベクレル検出され、前の日より低下しました。一方、3号機の取水口付近の海水からは、▽セシウム134が基準の9.7倍の0.58ベクレル、▽セシウム137が8.1倍の0.73ベクレル検出され、前の日を上回りました。また、沿岸と沖合の合わせて12か所で行われた調査では、5号機と6号機の放水口から北に30メートル付近など2か所で放射性セシウムが検出されましたが、いずれも基準を大幅に下回っています。