世界一を目指し、未知の領域を切り拓いていく面白さ
―幼少期からアメリカで生活し、アメリカの大学を卒業されたと伺いました。
日本の企業、その中でもDeNAに入社された理由を聞かせてください。
当初はアメリカを拠点に就職活動をしていましたが、日本を訪れた際に知人からDeNAを紹介されたのがきっか
けです。モバイルでプラットフォームを有している企業ということは知っていましたが、グローバル戦略を進
めて本気で「世界一」を狙っていることを聞き、興味を持ちました。日本企業は外から見ると型にはまりきっ
ているイメージがあるのですが、DeNAは型にはまっておらず、グローバル企業に求められる柔軟性を持った企
業と感じましたね。
IT分野で日本企業が世界的に成功した事例はないに等しい中、DeNAには「世界一」を実現できるポテンシャル
を強く感じました。「自分の力を試してみたい」という気持ちが湧いていく中で、最終的には人事部長と代表
が語る世界戦略への想いと、人物的な魅力に惹き込まれて、入社を決めました。
―現在の仕事内容について聞かせてください。
現在はDeNAが2010年11月に子会社化したアメリカのモバイル向けソーシャルアプリ開発企業ngmoco(エヌジー
モコ)にて、グローバル向けスマートフォンソーシャルアプリの企画・開発やマーケティング戦略などを担当
しています。提携企業の開拓や自社制作アプリの企画、日米双方のソーシャルアプリの輸出入といったことが
主なミッションです。
現在のアメリカのモバイルマーケットは、日本で言う“ガラケー”が主流で、ネットはおろかアプリもほとん
ど使っていない状態。しかし、スマートフォンへの移行は圧倒的なスピードで進んでおり、ユーザーはモバイ
ルでのエンターテイメントを求め始めている。マーケットとしてのポテンシャルは非常に大きいといえます。
アメリカ市場におけるDeNAの強みは、日本でモバイルプラットフォームとソーシャルアプリ双方の成功事例を
データと経験で蓄積していること。さらに、アメリカでソーシャルアプリの開発実績があるngmocoと手を組ん
だことで、より速いスピードで海外事業を展開できる基盤ができました。
DeNAの目標は、モバイルプラットフォームで「世界一」を取ること。日本発、ソーシャルアプリのグローバル
展開という誰も踏み込んでいない未知の領域を切り拓いていく面白さ、そして世界中の人に繋がりや楽しみを
提供できることに、大きなやりがいを感じています。実際アメリカのみならず、ヨーロッパもすでに視野に入
っています。現在開発中のアプリはこれまでにない、文化の枠を超えた人間の脳の普遍的な部分をベースにし
ているので、十分に世界に通用するものと確信しています。また将来的には、このメディアのパワーをうまく
使って、教育の分野に貢献できるような内容も考えていきたいと思っています。
―DeNAで働く魅力は何でしょうか。
自分自身が意思をもってやればやるほど、評価をしてもらえる点です。DeNAでは決まった仕事をやるというよ
り、いかに仕事を改善、修正し、新しいことを創り出していくかを重視します。そういった取り組みを認め、
評価してくれるので、働く場としては非常に魅力的だと感じています。
また、入社直後から年次や年齢に関わらずフルスピードで仕事ができるという点も魅力ですね。私自身が「い
ま会社に貢献できることは何か」を考え、“海外大生の採用強化を実現するためのインターンシッププログラ
ム”を企画したのは、入社して1週間後のことです。自分自身の経験と強いロジックで組み立てた企画書は、
ある程度の上司チェックが入ったものの、翌週には予算が確定。、結果的にIvy League(アメリカトップクラ
スの名門大学連盟)の大学から8名の学生を日本に連れてくることができました。
―理系学生へのメッセージをお願いします。
DeNAでは、どんな仕事でも仮説、検証、実行、改善のプロセスは欠かせません。ですから、理系として培った
ロジックを活かせる場所は、マーケティングや企画における数字分析からシステム制作に至るまで幅広くあり
ます。
もうひとつ皆さんにお伝えしたいのは「我儘でいることは大事」ということ。自分が想いを持って周囲に主張することで組織の行動が最適化され、結果的にいい効果を生みます。ですから、どんな場面でも自分
自身の意思を大切にしてほしいと思います。
ngmoco(DeNAより出向中)
Director of 1st party analytics
マサチューセッツ工科大学 Brain And Cognitive Sciences 修了
利根川 秀(とねがわ・ひで)
|