■ 冷戦時代の象徴、最後の巨大水爆解体
アメリカ政府は、冷戦時代の象徴とされた巨大水素爆弾の最後の1発を解体したと発表しました。
アメリカ核安全保障局によりますと、25日、テキサス州の施設内で解体されたのは重さおよそ4.5トンの巨大水素爆弾「B53」で、広島に投下された原爆の600倍の威力があり、アメリカが保有する核兵器の中で最大の核兵器です。 「B53」は、冷戦下の1962年、アメリカと旧ソビエトの軍事的緊張が最高潮に達したキューバ危機の際、通常の爆弾などでは破壊できない軍事建造物を破壊するため配備されました。その後、核兵器の小型化が進み、1997年に配備が中止され、以降、解体作業が行われてきました。 最後の1発の解体は、予定より1年早く準備が完了し、無事終了したとのことで、核安全保障局は「オバマ大統領の掲げた核兵器の廃絶を履行する上で、重要なステップだ」としています。(27日06:03)
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