東京・江東区で、食の安全をテーマにした恒例の展示会が26日から始まり、会場には食品の放射線量を測定する機械が紹介され、食品メーカーの担当者などの注目を集めていました。
この展示会は、食の安全をテーマに毎年開かれているもので、会場には放射性物質を測定する機械を紹介するコーナーが初めて設けられました。最も関心を集めていたのは、短時間で多くの検査ができるよう、ベルトコンベアに乗せた食品をセンサーに通して調べるもので、放射性物質が一定の量を超えていないかどうか、12秒で調べることができます。1台430万円からと高額ですが、農協や牛肉を扱う業者、それに飲食チェーン店などからの注文が相次いでいるということです。また、ビーカーに入れた食品の放射性物質を測る小型の機械も展示されています。最も安いもので70万円で、企業だけでなく、家で使うために購入した主婦もいるということです。会場を訪れた洋菓子メーカーの担当者は、「消費者の不安が大きいので、どのような形で自分たちが検査できるか勉強に来ました。放射能の問題は長引くと思うので、対応を考えたい」と話していました。測定器メーカーの担当者は「不安を取り除くとともに、農家の人たちが風評被害を払拭(ふっしょく)するために役立ててもらいたい」と話していました。この展示会は、28日まで東京・江東区の東京ビッグサイトで開かれています。