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著者らの説明によると
図5のうち
パネルCからパネルHの6つの顕微鏡写真が、別の実験からのものであった
と言う。
それでは、
図5のうち残りの3枚の顕微鏡写真には誤りはないのか?
について検証します。
残りの3枚は
パネルA、B、I
答えは下の図をご覧いただければ、簡単です。
パネルBはパネルEに似ていることがわかります。同一の組織からの顕微鏡写真とみるのが理にかなっているでしょう。
パネルAは、
パネルDとほぼ同じです 。
ということは、
パネルAもBも別の実験から得られたもの
となるのでしょうか?
論文撤回の説明文をここに原文のまま
掲載します。
We wish to retract the article titled “Stimulation of FcγRI on Primary Sensory Neurons Increases Insulin-Like Growth Factor-I Production, Thereby Reducing Reperfusion-Induced Renal Injury in Mice” by Naoaki Harada, Juan Zhao, Hiroki Kurihara, Naomi Nakagata, and Kenji Okajima, The Journal of Immunology, 2010, 185:1303-1310.
Panels C–H of Fig. 5 were incorrectly inserted by the first author, Dr. Naoki Harada. Dr. Harada made this figure for practice for a presentation at an International Congress. He drew data from another experiment in which the same procedure was done. At the time, he did not have correct data because he had not finished experiments to produce genuine data for the figure. Although he went on to finish experiments to get genuine data, he forgot to replace the figure with the correct one before the paper was submitted to The Journal of Immunology. Although the submission of the incorrect figure was unintentional, we hereby withdraw our article.
論文撤回の説明文を撤回あるいは、
訂正する
必要があるでしょう。
パネルIのみが、生き残りました。
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前回からの続きです。
国際学会発表の練習のため、別の実験の顕微鏡写真をとりあえず、しのびこませた。その写真は全部で6枚。
この6枚の写真を詳しく検証します。
上記図5の9枚の顕微鏡写真のうち、C から H の6枚に問題があったとされています。
実は、この6枚
2枚ずつがペアになっているようです。
まずは、パネルGとDをくらべます。
青で囲んだ部分が 似ています。
次に EとF
実は、このペアは
微妙に異なりますが
同じ組織から由来する写真のように見えます。
最後にHとC
これはひと目みただけでは、全然別々の写真のように思われたでしょう。。写真自体は別々のものだと思いますが、やはり同一の組織に由来した写真のように見えます。
別の実験で得られた写真を国際学会の発表の練習のために、仮に用いる。なんら不正はありません。
またこの仮の写真をうっかりミスで、本当の写真に取り替えるのを忘れてしまった。これもなんら不正ではありません。
うっかりミスはだれにでもあります。
しかし、
写真を回転させたり、ひっくり返したり、引き伸ばしたり、ちじめたり、
うっかりミスでは
できないと思います。
このあと、さらに重大な事実が判明します。
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名古屋市立大学からの論文が撤回されました。
撤回された論文は
Stimulation of FcγRI on Primary Sensory Neurons Increases Insulin-Like Growth Factor-I Production, Thereby Reducing Reperfusion-Induced Renal Injury in Mice” by Naoaki Harada, Juan Zhao, Hiroki Kurihara, Naomi Nakagata, and Kenji Okajima, The Journal of Immunology, 2010, 185:1303
撤回の理由が詳しく発表されています。
論文中の図5のうち、パネルCからパネルHまでの6つのパネルが誤って掲載されたというものです。故意に写真を偽造したり、加工したり、ではなく、単なる不注意で、誤った図を投稿してしまったとのこと。
単なる不注意なら、論文を撤回せずに改めて正しい図を提出し、訂正記事をだすだけでもよいのですが。。。
なぜ、誤った図が不注意で投稿されたかについても
詳しく述べられています。
筆頭著者が、学会発表の練習の際、別の実験の図を、とりあえず挿しいれた。この練習の時は、発表用の実験の一部が完成していなかったから。練習用に別の写真を使って、本番では、正しい図を使う予定だったのでしょう。ところが、別の写真を正しい写真に差し替えるのを忘れてしまい、結果的に論文投稿の際も、忘れたままであった
ということのようです。
共同通信の報道では、
発毛や育毛の研究で知られる名古屋市立大大学院の教授らが発表した17の論文で、画像データを不正流用したり、パソコンで加工した画像を使ったりした疑いがあるとして、市立大が調査を始めたことが3日、大学関係者への取材で分かった。
とあります。これに対して、著者らは、不正はしていないと主張している姿勢が、今回の論文撤回理由により明らかになりました。
なお1本目の撤回については ここで
とりあげましたが、撤回理由は述べられていませんでした、
問題となっている6つのパネルについては、次回以降に検証します。
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さて、前回
フォトショップを使った「いかさま写真」を紹介しましたが、
これはどうでしょうか?
どちらかが本物で、どちらかが偽者です。
ほんものは どっち?
左が本物だと思われる方はこちらをクリック願います。
↓
右が本物だと思われる方はこちらをクリック願います。
↓
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足の裏のタコがきれいに治りました。
出展は
一番上のAが治療前。
次のBが治療経過中。
最後のCが完治した写真となっております。
きれいに完治しました。フォトショップのおかげです。
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人間の遺伝子を調べて その人が 100 歳以上まで長生きできるかどうかを 77%の確率で予測することに 米ボストン大学のチームが成功した。
このニュースは2010年7月に流れたもの。
日本を含め世界のメディアで報道されたので、覚えておられる方も多いのではないでしょうか?
自分のブログに このニュースを取り上げておられるブロガーの方も少なくないでしょう。
この論文は超一流誌サイエンスに2010年7月に掲載されたわけですが、わずか、4ヶ月後の11月には撤回されているのです。
悲しいかな、日本では撤回されたことは、ニュースになりません。
科学部の記者は報道した後もしっかりフォローし、論文撤回のことも記事にすべきだと思います。
蝉コロンさまは、早くからこの論文の撤回を予測されており、敬意を表します。
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Frankfurt Institute for Molecular Life Sciences and Institute of Cell Biology and Neuroscience, Goethe University Frankfurt
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