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元の校舎で授業再開 「被災者の支えになる」 南相馬原町高
 | 久しぶりに戻った校舎で、笑顔を見せる原町高の生徒たち=26日、南相馬市原町区 |
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福島第1原発事故の影響で、ほかの施設を間借りする「サテライト方式」で授業を続けていた原町高(福島県南相馬市原町区)が26日、緊急時避難準備区域の解除に伴い、7カ月半ぶりに元の校舎で授業を再開した。 原町高の生徒は震災前705人だったが、原発事故で転校が相次ぎ現在は397人。相馬高(相馬市)と福島西高(福島市)に分かれて授業を行っていた。相馬高に通っていた344人が戻り、残る53人は引き続き福島西高に通う。 全校集会で八巻義徳校長は「震災を通し、みなさんも平時には見えないものが見えてきたと思う。強い気持ちで試練を乗り越えてほしい」と生徒を激励。2年の菊池優里さんは「原町高の一員として被災者の支えになり、社会に恩返ししていきたい」と話した。 校舎は既に保護者らが除染しているが、空間放射線量の比較的高い教室や施設は使わず、屋外活動時間も制限するという。今後、校庭の除染を行う。 原町高と同じく、サテライト方式で授業を続ける相馬農高(同市原町区)も来月再開の予定。
2011年10月27日木曜日
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