モーニング「食」増刊10月13日発売!

すでにこのブログやツイッター等で予告してきましたが、いよいよモーニング「食」増刊 が10月13日に出ます。
季刊で年4回刊行です。
私も『実在ゲキウマ地酒日記』という作品で新連載を開始します。

第1〜3話いっぺんに掲載で、第1話が8ページ、2〜3話は各6ページです。

この作品はイブニングでも10月25日発売の22号から新連載が開始されます。
こちらは毎号1話ずつの掲載で、1〜3話に関しては、少しアレンジがあるものの、「食」増刊と同じマンガが載ります。

第1話は作品の導入部なので、どうしてもかぶらざるを得ず、2〜3話も地酒選びの初期の基本みたいなことを描いていますので、イブニングと「食」増刊で、あえてかぶらせた、という具合です。

今回の「食」増刊第1号ではイブニングでの新連載『実在ゲキウマ地酒日記』の最初の3話分を先に読める、という感じに取っていただければ幸いです。

「食」増刊の第2号は来年の2月ごろになるかと思いますが、その時はイブニングとかぶらないようにする予定です。

» 続きを読む

| | トラックバック (0)

『よしえサン日記』最終第5巻発売!

7月27日に『よしえサン日記』第5巻が出ました。
このブログの左側の一番上に、アマゾンに飛ぶ表紙カバーイラストのアイコンを表示させました。

単行本の後書きにも書いたんですが、この5巻が最終巻になります。
やっぱり、例によって例のごとく、掲載誌の人気アンケートが取れず、このままの形での継続は無理になってしまいました。

単行本ではまずまずの売れ方をしているので、担当さんも迷ったみたいです。
で、料理の話を描いた回がアンケートで上位になり、『クッキングダンナ』という形なら「本ゆ」での連載が続けられることになったわけです。

『クッキングダンナ』でも、なるべく家族のキャラを生かした、これまでのような話を描いていきたいと思ってます。
必ず1品、オリジナルな料理を作って、読んだら読者さんも作れてしまうマンガというのが条件なので、ページ数的になかなか難しいのですが、いろいろ工夫していきたいと思います。

もっと長くブログを描く予定だったんですが、9月から連載が始まるイブニングとモーニング「食」増刊に描く最初の20ページ(イブニングは8ページ)の作画が激忙しくて、ヒイヒイ言ってます。

おまけにパソコンが壊れたもんだから、この数日はサポートセンターやらショップに電話&直接行くの連続で……。

また落ち着いてきたら、その辺の詳しいことも書こうと思います。

『よしえサン日記』第5巻、これまでのパワーそのまんまですので、ひとつどぞよろしく。

イブニングとモー食で新連載する作品は『実在ゲキウマ地酒日記』といいます。
これについても、また近いうちにいろいろ書こうと思います。

| | トラックバック (0)

なんで騒ぐのは原発事故ばかりで、大津波被害は話題にならないの?

ツイッターでもちょっと書いたけど、原発事故ばかりがあまりにもクローズアップされ過ぎてる気がする。

昨日のNHKの討論番組でも、テーマは原発問題のみ。
パネリストの1人である後藤政志氏がこんなようなことを言っていた。
「今また、同じ規模の大地震が発生し、また原発事故が起こったら……」 (大意)

そうかなあ。本当に、第一に心配すべきは原発事故なの?
またすぐにM9クラスの大地震が発生した場合に、一番危惧すべきは大津波被害じゃないの?
と私は思う。

だって、大津波では、死者・行方不明者合わせて2万人以上が犠牲になってるというのに。
避難者数はもっと膨大で、約12万5千人だ。

3月11日のその時刻、私はマンガのための料理をしていて、テレビから地震速報の音が出て、名古屋もかなり揺れたので、ビックリしながらテレビの前に行った。
そしたら、名取市だとかの東北太平洋沿岸の集落が猛烈な津波に飲み込まれていくのがまさにリアルタイムで映っていて衝撃を受けた。

逃げ惑う車達を、つぶした建材などをたっぷり含んだ巨大な濁流が追っかけている様が、ヘリコプターからの映像で流されている。
車両が飲み込まれる寸前で画面のアングルが切り替わる。
「あー、今の車数台は完全に飲み込まれたな……」

あちこちの道路を必死に走って逃げる車の列。
その前方の河川が決壊して、新たに巨大な濁流が横から発生。
まだ気づかず、そっちに走る車。
先頭の方で濁流に気づいて、狭い道路で必死にUターンする車……。
等々……、これだけ見ていても十分に地獄絵図だった。

その後、原発事故も起こって、こっちがメインでさんざん報道されることになるわけだが、私の脳裏にはずっと、あの津波被害の凄まじさが焼きついていた。

» 続きを読む

| | トラックバック (0)

「ジェンダー」以前に「男」と「女」があるんじゃないの?

こないだ、NHKの「爆笑問題のニッポンの教養」で上野千鶴子氏が出ていた回を観てたんだけど、その時に覚えた感想を文章で残しておきたいなと急に思ったので、ちゃちゃっと書いてみる。

記憶だけだから正確じゃないけど、上野氏はこう言っていたと思う。
「『男らしさ』とか『女らしさ』は社会が作り上げたもの(ジェンダー)。作ったものなんだから、人は後天的にどっちにでもなれる。私も、男にもなれるし女にもなれる」

で、それを見せようとして、彼女は萌え萌えのコスプレを着て爆笑問題の2人の前に現れた。

その時私が思ったこと。
「この人、バリバリに女じゃん」

萌え萌えコスプレだったからじゃない。
もう、根が思いっきりなのだ。
醸しだす雰囲気がもろに女。

» 続きを読む

| | トラックバック (0)

『よしえサン日記』最新第5巻7月27日発売決定!

Yosie5hyou1


Yosie5hyou4


『よしえサン日記』の最新第5巻の発売が7月27日に決定しました。

「本ゆ」で連載していた『よしえサン日記』はすでに『クッキングダンナ〜よしえサン日記2〜』に替わっていまして、『よしえサン日記』としては今回の第5巻が最終巻となります。

ブログの左側にアマゾンのリンクをつけておきました。
買うご予定のある方は、ご予約いただけるとうれしいです。
単行本は発売日から1週間の売れ行き風速を見て増刷するかどうかを決めるそうで、予約がたくさんあれば瞬間風速も上がります。

私の単行本は、最終的に刷り部数の9割近くはハケるんですが、1年くらいかけてじわじわ売りさばけていく感じでして、アフタヌーンで描いていた『よしえサン』の時代とは違って初版部数も少ないし、書店にもあまり置かれなくて、従来から続けて買って下さっている読者さんにも、出ていること自体になかなか気づいてもらえないというのが昨今の状況です。

最近はブログとかツイッターで告知できるのが大きいですね。
これで知っていただき、予約がたくさん集まればいいなあと思います。

まだ表紙画像が出てませんが、こないだイラストを編集部に送ったばかりなので当然ですね(笑)。
発売日直前にはアマゾンにも画像が出ると思います。

ブログには、デザイナーさんが表紙デザインする前の原画を載せておきますね。

皆様、『よしえサン日記』第5巻をひとつどぞよろしく!

| | トラックバック (0)

政治家は国民を今殺すか将来殺すかを選ばねばならない

小佐古敏荘(こさこ・としそう)内閣官房参与(東京大大学院教授)が29日、官邸を訪ね菅直人首相宛てに辞表を提出した。

小佐古教授は福島県内の小学校や幼稚園などの利用基準で、被曝(ひばく)限度を年間20ミリシーベルトと設定していることを「とても許すことができない」と非難。特に同県内の小学校などの校庭の利用に際し、この基準を使用することを問題視し、見直しを求めた。 そうで、

「(小学生らに)無用な被曝をさせてはいけないと官邸に何度も言った。(このままだと)私の学者としての生命が終わる」と述べた。
そうだ。

これはよくわかる。
将来、小学生達が甲状腺癌等を発病したら、小佐古教授は完全な御用学者と罵られ、学者生命が絶たれるだろう。
いや、現時点でも反原発勢力から有形無形に非難を浴びているのだろう。
そもそも自分が提案する数値基準とはかなり違うのだから、個人の学者の立場としては、このまま参与でいるなんてあり得ない選択だ。
だから小佐古氏の行動は十分理解できる。

だが、政権の方はこうはいかない。
別の視点からも考える必要がある。

» 続きを読む

| | トラックバック (0)

「奥」夢山水十割 純米吟醸酒 無濾過無調整 生酒

1

「奥」夢山水十割 純米吟醸酒 無濾過無調整 生しぼりたてを飲んだ。

醸しているのは愛知県幡豆町の山崎合資会社。

最近、愛知の酒に目覚めている。
このブログでも紹介した「義侠」「醸し人九平次」「蓬莱泉」は確実にゲキウマ地酒だが、この「奥」もすごかった。

蔵元は「濃い酒」を目指したという。
香りが高くてしかも味の濃い酒が目標だったそうだ。

精米歩合を上げて米を磨き上げ、芯白部分だけを使えば香りは出やすい。
でも、この「奥」は精米歩合60%。
ぎりぎり「吟醸」を名乗れる数字だ。

夢山水という酒米を使っているのだが、けっして削りすぎず、米の旨みを濃くだそうとしている。
アルコール度も高い。18.5度もある。
普通は17度台だ。15〜16度台の酒もある。

「十割」というのは米が持っているアビリティを全部出しちゃおうという意味なのかな。
当然、無濾過で、加水もしていない。
生で、しぼりたてである。

» 続きを読む

| | トラックバック (0)

「裏」鍋島

「裏」鍋島 純米吟醸 隠し酒 生 1800ml 2630円を飲んだ。

「裏」で「隠し酒」である。なんか思わせぶりだ。
ラベルの「鍋島」の文字も左右に反転している。

以前、このブログで「鍋島のラベルの字は子供が習字で書いたみたい」などと失礼なことを言ったが、左右反転しても字のバランスがいいので驚いた。
こういう字は本当にうまい人の字だと思う。

私なんか、自分の絵を反転させるとひどいことになる。
左右のバランスがメチャクチャになり、人の顔など思い切り歪んでしまう。
要するに最初から歪んでいるということだ。

脳も含めて身体の左右バランス自体が良くないのだろう。
子供の頃から、跳び箱をするとうまくマットの真ん中に着地できなかったし、水泳をするとどんどん曲がっていった。

もう、この歳だし、歪んだまま人生を真っ当するか。

Photo

» 続きを読む

| | トラックバック (0)

萩乃露 吟吹雪45と鍋島 純米吟醸山田錦と鍋島 純米吟醸 兵庫県特A地区山田錦

新年明けましておめでとうございます。

年末から営業用の原稿(ネーム)をせっせと描いていて、新年を迎えたというのにブログが放置状態になってしまった。
最近は、ちょこっと何か書きたい時はツイッターがあるし、あれに慣れると長文を書くのが億劫になってしまう。
いったん書きだすとどんどん書くんだけど。

さて、私的に酒代が激減している昨今だが、年末〜年始はそれなりに飲むことができた。
正月は超うまい地酒を飲んでやろうと思っていたので、年末に而今やら山間やら村祐やらの新酒が手に入らないか画策したのだが、どうやら、これらの地酒は私がこのブログで2008年頃に紹介した当時とは比べ物にならないほどレア化しているようだ。

扱っている酒販店に常時張り付いてリサーチを続け、必要なら直接電話もかけ、常連客としてかなりの頻度で買っていて、店主とそれなりにコミュニケーションを取っていないと入手の目処が立たない。

それでも、十四代のように常軌を逸したプレミア価格がついていないだけましか。
而今や山間など、個人がオークションにかけて値をつり上げることはあるが、今のところ、酒販店がプレミア価格で売る状況にはなっていないようだ。

酒蔵がそれを許していないのかな。
正規の酒販市場でプレミアがついてしまうのは、酒蔵が「幻の酒」を普通酒と抱き合わせで売ったりするから生じるのだが、上記の蔵はそれをやっていないのだろう。
そもそも少量生産で、若い杜氏が自分の理想と情熱を表現するために造っている地酒だし。

扱う酒販店の店主の意識が高いというのもあるだろう。
抽選とかになって、入手が難しくなるのは仕方がないとしても、けっしてプレミア販売だけはしたくないという思いが強いのだと思う。
ゲキウマの地酒は、金持ちや好事家や、「幻の酒」を転がして投機的に扱うやつらには渡したくない、本当に飲みたい一般の酒好きに届けたいという信念があるのではないか。

さて、上記の地酒は手に入りにくくなったので、今回はそれらと全く遜色のないうまさで、しかも楽に手に入るゲキウマ地酒をご紹介。
昨年12月〜今年にかけて飲んだ3本である。

「萩乃露 純米大吟醸 吟吹雪45 槽場直汲み(ふなばじかぐみ) 中汲み生酒2010 1800ml 3.990円」
45

萩乃露は2008年の夏に「萩乃露 純米大吟醸 槽場直汲み 中汲み生酒 1800ml 3.990円」をこのブログで紹介している。
その時の感想は「これはすごいです。とろみを感じる濃厚な旨味、甘味。ただ甘いだけじゃなく、華やかな吟醸香もちゃんとある。それでいてキレが超高速。これまで飲んだ中で一番うまいを更新したかも。」だった。

今回、値段も同じだし、名前はちょっと変わったが同じ作りの酒だろうと思い、吟吹雪45を買った。

» 続きを読む

| | トラックバック (1)

大槻義彦教授の科学観には哲学がない

テレビ等で有名な早稲田大学名誉教授の大槻義彦さんと作家の山口敏太郎さんがバトルをしているようだ。
http://npn.co.jp/article/detail/25328589/

で、このバトル自体には特に興味はないのだが、大槻さんのブログを読みに行ってみて、ちょっと気になることがあった。

2010年12月10日 の記事【科学観の教育】で大槻さんは以下のようなことをおっしゃっている。(以下、引用部分は青字)

まったく同感です。日本の教育は哲学不在です。
世界観、宇宙観、物質観、生命観など哲学にふれることなく、ただ『実学』の教育がこの国の伝統的な教育でした。これは、明治以来の『富国強兵』の教育の中心でした。
つまりこの国では、ものを考えない教育が行われてきたのです。そのほうが余計な批判も起こらず、国を強くするためには必要でした。
しかし、今、このような哲学不在の教育の破綻が起こりつつあります。

これにはある程度賛成だ(学校教育に哲学が不在という部分)。
フランスなどは小学校から哲学の授業をやっているそうだし、日本も世界観、宇宙観、物質観、生命観などを子供の頃からしっかり教えればいいのにと常々思っている。

しかし、大槻さんはこの記事に関連して、2010年12月21日 (火)【哲学書】の記事で、読者から寄せられた以下の希望、

それならこの記事の内容に相応しいおすすめの哲学書などがあればぜひとも紹介していただきたいです。

に対して、

とくにお薦めするほどの哲学書は知りませんが、若い頃とくに熱心に読んだのはエンゲルスのもので、唯物論、唯物弁証法などを勉強しました。

としか答えていない。
エンゲルスの唯物論だけで子供〜学生達が世界観、宇宙観、物質観、生命観など を勉強って、それはあまりに偏り過ぎた思想教育ではあるまいか。

» 続きを読む

| | トラックバック (2)

«奈良萬 純米生酒 おりがらみ