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共産系 知事選擁立せず

2011年10月26日

 共産党県委員会と同党県議団、県労連など35団体でつくる「革新県民連合」は25日、共同で記者会見し、11月10日告示の知事選に候補者を擁立しないことを発表した。知事選にはこれまで現職の尾崎正直知事だけが再選を目指す意思を表明。民主、自民、公明、社民の各党が本部や県連で尾崎氏の推薦を決めている。

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 佐竹峰雄・共産党県委員長は、尾崎氏が進めた県と高知市の新図書館合築を「トップダウンだ」と批判。一方で、県政運営全般については「福祉、産業政策などを中心に、これまでの県政の到達点を基本的に後退させることなく一定の成果を築いてきた」などと評価した。

 佐竹委員長は「(尾崎氏が)非の打ちどころがないという見解ではないが、党員からも『ぜひとも戦うべきだ』という意見はなかった」と説明した。

 尾崎氏の無投票再選の可能性が高まったことについては「一般論では有権者の選択の機会があった方がよい」としつつ、「対立候補を立てると厳しい論戦になる。『全体的には評価している』と選挙戦では言えず、そういうことも含めて判断した」と述べた。

 共産党以外の主要政党が尾崎氏を推薦することに対しては「オール与党型の県政で対立候補を立てずに対応するのは全国的に珍しいが、県民の利益を考えると対決より積極面を伸ばし、問題点はただすのが良いとなった」と述べた。

 県労連の田口朝光書記長も、尾崎氏について「旧来の自民党政治に戻っておらず、積極的に耳を傾ける姿勢もある。議論では不満や問題点も出たが、どうしても再選はだめだという意見はなかった」と述べた。

 佐竹委員長は、尾崎氏が再選されても「県政野党」としている現在の立場は変えず、「是は是、非は非でいく」と述べた。(前田智)

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