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新王者八重樫「井岡と統一戦興味あり」

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チャンピオンベルトを掲げ「ベルトとったぞー」と絶叫する八重樫(撮影・栗山尚久)
チャンピオンベルトを掲げ「ベルトとったぞー」と絶叫する八重樫(撮影・栗山尚久)

 八重樫-井岡による2団体ミニマム級王座統一戦が、実現に向けて1歩前進した。WBA世界ミニマム級新王者・八重樫東(28=大橋)が王座奪取から一夜明けた25日、横浜市の所属ジムで記者会見に臨んだ。24日の王座奪取後、師匠の大橋秀行会長(46)がぶち上げたWBC同級王者・井岡一翔(22=井岡)との統一戦という日本人対決を熱望した。一方の井岡陣営も同日、八重樫との統一戦に興味を示しており、大橋会長はファン期待の好カード実現に動く姿勢を示した。

 表情から疲労が消えた。新王者・八重樫が笑顔で声のトーンを上げた。王座奪取した前夜、大橋会長から飛び出したWBC王者井岡との統一戦に強い興味を示した。「統一王者に興味がありますね。チャンスがあればやりたい。ボクシング界が盛り上がるし、自分も楽しめる」。会見で真横に座っていた大橋会長も思わず満面の笑みを浮かべた。

 八重樫は、井岡がアマ時代から何度もスパーリングで拳を合わせてきた。今年5月にも大橋ジムで合同練習が実現し、健闘を誓い合った。八重樫は07年6月、プロ7戦目で最短王座獲得を狙ってイーグル京和に挑戦も判定負けしたが、一方の井岡は今年2月、プロ7戦目でオーレドンを下して最短で王座獲得に成功するなど浅からぬ縁もある。八重樫は「リスクはかなりありますが、面白い試合になる」と待ち望んだ。

 この日、元WBC世界ミニマム級王座を含めた2階級制覇王者の井岡ジム井岡弘樹会長から大橋会長に祝福の電話が届いた。統一戦の話題は出なかったが、良好な関係にある。統一戦の実現にはテレビ中継局の問題をはじめ、実現のタイミング、興行権の問題などクリアしなければならない障害はあるが、大橋会長は「防衛を重ねることで統一戦は具体的に見える。私がリカルド・ロペスに奪われたWBCベルトを八重樫が奪還し、王座統一で自分を超えてほしい」と期待した。

 80年代後半から90年代前半にかけ、師匠同士もライバル関係にあった。当時、ファン投票で大橋-井岡戦が一番見たいカードに挙がったが実現はしなかった。大橋会長は「今こそ『代理戦争』の時。やるなら来年の大みそか…」とリップサービスまで飛び出るなど、好カードが現実味を帯びてきそうだ。【藤中栄二】

 [2011年10月26日9時10分 紙面から]


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