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Circulation. 2002;106:2019-25.

Angiogenesis by implantation of peripheral 

blood mononuclear cells and platelets into 

ischemic limbs.

Iba O, Matsubara H, Nozawa Y, Fujiyama S, Amano K, Mori Y, Kojima H, Iwasaka T.

Source

Department of Medicine II and Cardiovascular Center, Kansai Medical University, Moriguchi, Osaka, Japan.

 

Circulation. 2005;111:1523-9.

Carbon dioxide-rich water bathing enhances collateral blood flow in ischemic hindlimb via mobilization of endothelial progenitor cells and activation of NO-cGMP system.

Irie H, Tatsumi T, Takamiya M, Zen K, Takahashi T, Azuma A, Tateishi K, Nomura T, Hayashi H, Nakajima N, Okigaki M, Matsubara H.

Source

Department of Cardiovascular Medicine, Kyoto Prefectural University of Medicine, Kamigyo-Ku, Kyoto, Japan

 

上記二つの写真の一部は酷似しています。

連続切片の可能性云々の話は今回はしません。

と言うより、する必要がないのです。

 

左の写真はラットの組織像

右の写真はマウスの組織像

とされているのです!

 

さらに、左の写真の論文は

関西医大発

右の写真の論文は

京都府立医大発

です。

 

不思議なことに、上半分は全然似ていません。

怪奇ともいえます。

 

 

 

研修医:先生、上半分どうしが似ていないのはどういうことですか?

 

指導医:それには、理由があるのよ。もう一度よく全体を眺めてみなさい。

ほら、

よくごらんなさい。

 

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関西医大から京都府立医大への道 【7】

関西医大から京都府立医大への道 【最終回】

【続】バンドの切り貼り

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カメレオンを探せ!

Retraction Watch / 2011.10.23 21:20 / 推薦数 : 5
Circulation. 2005;111:1523-9.

Carbon dioxide-rich water bathing enhances collateral blood flow in ischemic hindlimb via mobilization of endothelial progenitor cells and activation of NO-cGMP system.

Irie H, Tatsumi T, Takamiya M, Zen K, Takahashi T, Azuma A, Tateishi K, Nomura T, Hayashi H, Nakajima N, Okigaki M, Matsubara H.

Source

Department of Cardiovascular Medicine, Kyoto Prefectural University of Medicine, Kamigyo-Ku, Kyoto, Japan.

 

 

指導医:さて、今日は少し変わった特訓をするわよ。上の写真の中にカメレオンがいるから、探してみなさい。

 

研修医:カメレオン?

 

カメレオンって、あのカメレオンですか?

心筋再生専門医になるのに、なんでカメレオン?

 

指導医:ぶつぶつ言わずに、しっかり言われたことをしなさい!

 

 

 

研修医:先生、見つけました。カメレオン。

しかも3匹もいました。

でも、3匹ともそっくりなんですが、どうしてですか?

 

指導医:それはね、きっと3つ子じゃないの。

 

 

 

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【補2】指導医が伝授した裏技

Retraction Watch / 2011.10.23 00:03 / 推薦数 : 4
Hypertension. 2001;38:367-72.

Angiotensin II type 2 receptor inhibits epidermal growth factor receptor transactivation by increasing association of SHP-1 tyrosine phosphatase

Shibasaki Y, Matsubara H, Nozawa Y, et al.

Source

Department of Medicine II, Kansai Medical University, Moriguchi, Osaka, Japan.

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【補1】指導医が伝授した裏技

Retraction Watch / 2011.10.22 00:01 / 推薦数 : 3
Hypertension. 2001;38:367-72.

Angiotensin II type 2 receptor inhibits epidermal growth factor receptor transactivation by increasing association of SHP-1 tyrosine phosphatase

Shibasaki Y, Matsubara H, Nozawa Y, et al.

Source

Department of Medicine II, Kansai Medical University, Moriguchi, Osaka, Japan.

 

 

 

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心筋再生専門医のための裏技指導【4】

からの続きです。

 

Hypertension 2003;41:156.

Enhancement of ischemia-induced angiogenesis by eNOS overexpression

Amano K, Matsubara H, Iba O, et al.

Source

Department of Medicine II and Cardiovascular Center, Kansai Medical University, Moriguchi, Osaka, Japan.

 

 

 

 もう十分だ、とお思いの方もおられるかも知れませんが、

「誤り」はまだありそうです。

上記左上の2枚の写真は

問題となっている6枚の写真のうち

右端の2枚です。

この2枚を左右裏表にひっくり返したものが

左下の2枚になります。

 

大変似ています。

 

似ている箇所をわかりやすくするため

丸で囲んだのが右側です。

 

2枚の写真は加工していないとしても、

2枚の写真は少なくとも同一の組織に由来したもの

である可能性が極めて高く、

 やはり

「誤り」となります。

 

ということで、

訂正記事のでた論文中の6枚の写真は

すべて「誤り」

となります。

 

左の3枚は訂正され、「正しい」写真に差し替えられました。

右の3枚も「正しい」写真に差し替える必要がありそうですね。

 

 

研修医:先生、僕は同じ医師として、人間として、何かみてて心苦しいです。

 

指導医:なにを寝ぼけたこといってんのよ。まだまだ修行は続くわよ。

 

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心筋再生専門医のための裏技指導【3】

からの続きです

 

 

 

研修医:先生!みえてきました。

 

指導医:そうですか。みえてきましたか。でも私は、偽造写真などとは言っていませんよ

 

研修医:ありがとうごさいました。僕もこれで心筋再生専門医に、一歩近づけたように思います。

 

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新聞報道はなぜこんなに遅いのでしょうか?

Retraction Watchでは、この問題を

9月28日に取り上げています。

論文撤回Watch

は、10月11日に取り上げました。

情報収集能力が足りないのか、

それとも

情報が多すぎて追いつかないのか。

 

以下10月18日に新聞報道された記事です。

 

埼玉医大は18日までに、患者から書面で同意を得ずに行った研究内容を、書面で同意を得たと偽って米国の専門誌に発表したなどとして、論文の著者で埼玉医大国際医療センター造血器腫瘍科の新津望教授をけん責の懲戒処分にし、共著者4人に口頭注意した。埼玉医大によると、著者らは「口頭では同意を得た」と説明しているという。

 専門誌側は論文を取り消した。

 論文は昨年12月、米臨床腫瘍学会誌に掲載された。悪性リンパ腫の一種「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」に対するリツキシマブという薬を使った治療により、患者が持っているB型肝炎ウイルスの活動が活発化するリスクを調べたもの。

 314人の患者の中で51人は過去にウイルスに感染したことがあり、うち6人で投薬中や終了後にウイルスが活発化したが、肝炎の治療薬を使って抑えたため、発症者はいなかったとしている。

 論文には「埼玉医大の倫理委員会で承認され、全患者に説明の上、書面での同意を得ていた」と書かれていたが、同大が学内からの照会を受けて今年2月に確認をしたところ、患者から書面での同意を得てない上、倫理委員会にも諮っていないことが判明した。

 埼玉医大は5月、賞罰委員会で処分を決定。9月に専門誌が論文を撤回したのを機に、英語版ウェブサイトで決定を公表した。日本語での発表はしていないが、「国外の学会に向けて報告しておけば足りると考えた」と説明している。〔共同〕

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心筋再生専門医のための裏技指導【2】

からの続きです。

 

 

研修医:2枚の顕微鏡写真は大変良く似ています

とおっしゃいますが、

赤で囲んだ部分は

全然

似てないじゃん!

 

指導医:そうですね。そのとおり。

左の写真では真っ黒ですものね。

 

そこで質問ですが、

この2枚の写真は

あるひとつの組織標本から

二つの切片をとり

それぞれを撮影した

別々の2枚の写真の可能性はあるでしょうか?

 

研修医:確かに連続切片の2枚の組織像は非常に似たものになることは承知しています。

でも、赤で示した部分だけが急激に変化しすぎているように見えます。

さらに言うならば、二枚の良く似た組織像をすっぽり同じサイズの長方形に収める意味がここではありません。

 

指導医:良い点に気づきましたね。

「2枚の写真はあるひとつの組織標本から

二つの切片をとり、それぞれを撮影した

別々の2枚の写真の可能性」は低いと言えますね。

 

研修医:先生、

それでは、ある一枚の顕微鏡写真を

コンピューター上で加工し、

偽造写真を作成したとでもおっしゃるのですか?

 

指導医:そんなことは言ってませんよ。

でも、

もう少し全体の写真をよく眺めてみると何か見えてくるかもしれませんよ。

ほら、

よくごらんなさい。

 

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心筋再生専門医のための裏技指導【1】

からの続きです。

 

 

少し複雑なパネルですが、お許しください。

下段の小さい写真4枚は

関西医大第2内科の同じグループより2002年に発表された論文中の図です。

過去に発表された論文中の図を

ひっくりかえしたり

回転させたりして

別の論文の図に再利用していたのです。

 

驚くことに

下段図の論文はラットを用いた実験

上段図の論文はマウスを用いた実験なのです!

 

なぜ、

ひっくり返したり、

回転させたり、

する必要があったのか?

説明は不要でしょう。

 

もう一度訂正記事の内容を確かめましょう。

6枚の写真のうち

左の3枚に「誤り」があった。

 

左の3枚は

確かに「誤り」です。

 

右の3枚に「誤り」はないのでしょうか?

 

上記パネルで示しましたように

右の3枚のうち少なくともひとつは

「誤り」があることが疑われます。

 

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関西医大第2内科の論文の訂正記事を以前にとりあげましたが、

再度取り上げる必要があります。 

 

Hypertension 2003;41:156.

Enhancement of ischemia-induced angiogenesis by eNOS overexpression

Amano K, Matsubara H, Iba O, et al.

Source

Department of Medicine II and Cardiovascular Center, Kansai Medical University, Moriguchi, Osaka, Japan.

 

下段の図は訂正前のもの。

上段の図は訂正後のもの。

訂正記事によると下段の図の左の3枚が誤って掲載されたとのこと。

 

どこに誤りがあったのかは

以前に指摘しました

左から3枚目の写真を左右裏表にひっくり返すと

一番左の写真にそっくりになる。

 

実はこれ以外にも問題点があったのです。

 

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