ここから本文です
最終更新:2011年10月21日(金) 17時27分

オリンパス前社長「経営陣うそついてる」

動画を他のプレイヤーで見る


 大手精密機器メーカー「オリンパス」の経営が混乱しています。解任された渦中の前社長がJNNのインタビューに答え、現経営陣を痛烈に批判しました。

 「今の経営陣はうそをついている。わざとうそをついているのです」

 こう憤るのはオリンパスの前の社長マイケル・ウッドフォード氏です。事の発端は先週14日、オリンパスは「経営手法の違い」を理由に、4月に社長になったばかりのウッドフォード氏を突然解任。これに対し、ウッドフォード氏は「オリンパスの過去の不明朗な支出を指摘したために解任された」と反論したのです。

 オリンパスは、2008年にイギリスの医療機器会社をおよそ2100億円で買収しましたが、この時、買収を手助けする助言会社におよそ660億円を支払いました。ウッドフォード氏はこれを、アドバイス料としては高すぎると主張。対するオリンパス側は、全額がアドバイス料ではなく適正な支出だったと主張して対立しているのです。

 「世界に名だたる企業が660億円も名前も知らない団体に支払うなど考えられない。その額で何のアドバイスをしたのでしょうか?私は全く知りません。日本の当局に調査してほしい」(オリンパス マイケル・ウッドフォード前社長)

 また、自分を解任した現経営陣に対しては・・・

 「従業員のためにも日本に戻りたい。提案はシンプルです。今の取締役は全員解任されるべきです 」(オリンパス マイケル・ウッドフォード前社長)

 今回のインタビューの内容に対し、オリンパス側は「全てのM&Aは適正な手続き、プロセスを経て、会計上も適切に実施している」と回答しましたが、この対立が表面化して以降、オリンパスの株価はこの1週間で50%あまり急落しています。(21日17:08)

2011年10月21日(金)のニュース一覧

社会

政治

経済

国際