花王(4452) ケミカル事業の収益状況は当初想定よりも悪化。野村証券は「Buy」→「Neutral」。
野村証券は10月25日付けで、花王(4452)の投資判断を「Buy」→「Neutral」へと引き下げ、目標株価も2,700円→2,400円へと減額修正した。
証券側では従来、国内化粧品事業の構造改革、ケミカル事業のグローバル展開と製品価格値上げが増益を牽引すると見ていた。
しかしながら、構造改革の効果が、欧米やアジアなどの家庭用品事業への先行投資で相殺され、ケミカル事業では原料市況の下落、自動車や電子材料など需要の下振れリスクが高まっている点を考慮すべきと判断。
証券側では、12年3月期の営業利益見通しを、ビューティケアで20億円、ケミカル事業で30億円下方修正し、通期営業利益の会社計画達成は難しいと予想。
上期は好調だったケミカル事業は、牽引役のアジア事業では下期から急激な原料安と欧米の景気鈍化を背景に値下げ圧力が強まると想定し、営業利益率は上期の10.5%から下期は8%へと下落すると予想。 (H)
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