東京電力福島第一原子力発電所周辺の海水の調査で、24日に2号機と3号機の取水口付近で採取された海水の放射性物質の濃度は、ともに前の日をやや下回りました。
福島第一原発周辺では、4月と5月に海水から高い濃度で放射性物質が検出された2号機と3号機の取水口付近などで、東京電力が海水を採取し、放射性物質について調べています。このうち、24日、2号機の取水口付近の海水からは、1cc当たり、▽セシウム134が国の基準の2.3倍の0.14ベクレル、▽セシウム137が1.8倍の0.16ベクレル検出されました。また、3号機の取水口付近の海水からは、▽セシウム134が基準の5.7倍の0.34ベクレル、▽セシウム137が4.8倍の0.43ベクレル検出され、いずれの場所でも前の日を下回りました。また、沿岸の4か所で行われた調査では、5号機と6号機の放水口から北に30メートル付近と、1号機から4号機の放水口から南に330メートル付近の2か所で放射性セシウムが検出されましたが、いずれも基準を大幅に下回っています。