事件「えっ、これが違反なの?」 薄い規範意識に自転車取り締まり強化 +(1/2ページ)(2011.10.25 23:21

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「えっ、これが違反なの?」 薄い規範意識に自転車取り締まり強化 

2011.10.25 23:21 (1/2ページ)
歩道を走行する自転車=25日午後、東京都渋谷区

歩道を走行する自転車=25日午後、東京都渋谷区

 自転車が絡む事故が全国で多発する中、警視庁管内では、年間約2万件と全国(約15万件)の13%近い自転車事故が発生している。電車やバスなどの公共交通機関がマヒし、多数の人が帰宅難民となった東日本大震災後は、20~30代を中心に通勤などで自転車を利用する人も増えている。

 警視庁は、利用者の安全への規範意識の薄さがみられることから、指導・取り締まりに本腰を入れるほか、講習などを通じてこの世代のマナー向上も図る方針だ。

 「えっ、これが違反なの?」「どうして私が取り締まられるの?」

 携帯電話を操作しながら、イヤホンを耳につけたまま…。こうした運転は取り締まりの対象だが、警察官が制止すると、意外な表情を浮かべ、違反に気づいていない人が多い。

 信号無視や道路を逆走する違反者の中には、警察官が注意しようと声をかけても、顔を向けるだけで素通りしてしまう人もいる。

 9月末には、お笑いコンビ「チュートリアル」の福田充徳さん(36)が、ブレーキなしの競技用自転車で公道を走ったとして交通切符を切られた。福田さんは警察官に「ブレーキがついていないことは分かっていた」と話したという。

 警視庁が危惧するのは、こういった規範意識の薄さだ。ルールを知らないだけでなく、違反が重大事故につながりかねないのに、利用者の中には「自分だけは捕まらないだろう」「事故を起こすはずがない」などの甘い認識があるという。

 実際、都内の自転車利用者の違反件数はここ数年で急増。取り締まり件数は平成17年に16件だったのが22年には1438件と約90倍に増え、今年も9月末時点で1351件に上る。

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警視庁がルール、マナー違反の運転者に手渡す「自転車指導・警告カード」

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