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2002年7月25日(木)
不定期連載大河ぺっぽこロマン日記
池っち店長タイ旅行記 T
第1話・失恋旅行「ジュースがうまい」
もう7・8年前ですが、ぼくはバンコクへ一人旅したことがあります。
きっかけは失恋です。1年付き合ってた彼女にふられて、失意をうめるために旅立ったのですわ。
付き合ってた彼女は・・・、いやこれがイイ女で!! なんと、もと声優で、適度に気が強く、誰が見ても印象に残る美人で、インテリで、夜は
・・・失礼しました。とにかく旅立ったのですよ。
飛行場に立つ私。あきらかに小型&ボロいバンコクの旅客機にビビる。こんなもんに命をかけんといかん旅立ちに不安をおぼえる(飛行機キライ)。
機内食のオレンジジュースうますぎ!!(飛行機ダイスキ!)
これは今も記憶に残るうまさで、さすが南国くだもの王国。今までのオレンジジュースは何だったんだ、オレ達はだまされていたっ!というぐらい。
いきなり衝撃的なほどの食体験で、幸先の良い旅立ちだと思った(さっきの不安は何か)。
さて、外国に行ったことのある方、特にアジア方面をご存知の方ならお分かりでしょうが、とにかくもう、日本のマンガ文化ばかり!!
本屋へ行けば『ジャンプ』『ファミ通』があるのはあたりまえ。TVをひねれば『ハットリ君』、ゲーセン行けば『波動拳』。ビバ! オタク文化!
「浮世絵の例を見るまでもなく、日本の真にすぐれた文化は国内よりも世界に認められるものよ」と一人納得。
しかし逆に、なんとなく外国へ来た感がなくなってきてしまいましたが、まわりを見渡すと外人ばっかり(この場合オレが外人)。少し安心。
ホテルにチェックインし、次の日からの3日間のために早めに寝ることにしました。
朝。
始めての外国。『外国』を徹底的に楽しむため、食事も、見たこともないようなものを、もう何でもたっぷり食べてしまうつもりでレストランへ向かう。
「さあこい異文化! 貴様らの味覚、全て見きってくれるわ!」
本日のレストランの朝食メニュー。『和風バイキング』。
・・・まず、白いご飯をよそいます。
次にミソスープ(具なし)をカップに。
「違う! これじゃ、いかぁぁん!」
さっそくメニューを取り寄せ、注文を考えるオレ。
「わからん!」
日本語のわかる給仕を呼ぶオレ。
色々訊いてみるが、カリーしか理解できないオレ!
「すいません、この野菜カリー頼みます」
10分後、真緑色の溶液が運ばれてくる。すごい刺激臭つき。
「・・・なんだこりゃ」
震えているオレに、面白そうに給仕やコックが寄ってくる(5〜6人)。
何で異国の地でいきなり見世物になるのかわからんが、奴らの笑顔は明らかに
「へっ、身の程知らずのジャパニーズめ! 観光気分で食える辛さじゃねぇんだよ! わけもわからず注文しやがって! 地獄へ落ちろ!」
と言っているようにしか見えん。
「なめるな! 日本人はカレー大好き民族! そう、旧日本海軍司令官学校のメニューとしてカレーが選ばれたときから、この闘いは続いているのだ。見とれやぁぁ!!」
内心の決意をよそに、あくまで上品に一口。
『君は、鼻腔全体で、辛さを感じたことはあるか?』(聖闘士聖矢風)
我々の知る一般的な辛さは、“塩辛い”か唐辛子の辛さですな。で、このカリーの辛さときたら、
1・鼻の穴にハッカを突っ込まれる
2・鼻腔全体に、からし・わさび・トイレの芳香剤をぬりたくられる
3・舌を引き出し、ハンマーで叩き続ける
これらが全て同時に行われる衝撃体験!
顔面から水芸のように噴き出す汗。思わず自分の体が2m下に見える臨死体験。
半泣き。
バンコク1日目の朝は、敗北から始まった。
第2話、『波動拳は万国共通語。「ミスドがまずい」』へつづく。
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2002年7月30日(火)
おはよう徳島のお店発見!<Rーナーに発見されました。
で、TVに出ちゃったらしいんですが、この日まで自分で見れなかったのですよ。
常連の少年が持って来てくれたビデオテープでやっと見れました。
実によいまとまりで、自分の店だという事も忘れて、「すげー!この店行ってみてー!!」(ここだ)と思いましたですよ。
ひっくり返ってちらかってる所は見事にカットされていました。
子供も大人も仲良くニコニコとゲームをプレイしていて、夜の下品・やさぐれムードと180度違い、TVを見た人も健全な遊び場≠ニしか思えない、まさにTVマジック !いやぁ、すごいですねぇ。
わたしゃ、店のあちこちにモザイクがかかって放映されるじゃないかと思ってましたよ。
で、問題の店長さんインタビューシーン。
感想、ハッキリ言って、オレに対してムカつきまくり
近親憎悪と言うんでしょうか? はじめて自分自身を映像で見て、
「何じゃ!? このエロそうなチビデブは!!」としか思えません。
ヘルシング≠フ少佐そっくりじゃないですか!! 今にも戦争を起こしそうですよ。TVに映しちゃダメだ!! 目線入れて音声変えなきゃ!!
そりゃそうと、最近私のお気に入りの常連の少年、愛称が風船君≠ニ言うのですが、丸々と太っていて、今にも破裂しそうです。
とても素直で礼儀正しい少年なのですが、こういうのを見るといじめてしまうのが私の習性。
私「風船、体重何kgかね?」
風船「79kgですけど・・・」
私「微妙だ!! 本当は80kgなのをサバよんでないか!?」
風船「低い方ですけど・・・」
私「背があって重けりゃ、相撲取りやレスラーになれるが・・・そうかぁ、ムダ太りかぁ・・・」
風船「でもゴルフやってるんですけど。安定しますよ」
私「自分自身がバンカーに転がり込んで出られなくなるんじゃないか?」
風船「そんな事ないですけど・・・」
ひどい会話だ。
そんな風船君だが、英語名バルーン君≠ニ呼ばれると嫌がる。
思春期の少年は難しい。
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2002年8月14日(水)
“はじめてのこれくしょん”発売!!!
どこからどう見ても幼児にしか見えない18歳以上のヒロイン達に、あんなコトやこんなコトをするエロゲー、“はじめてシリーズ”がトレカになりました。
「18禁トレカ。お兄ちゃん以外は買っちゃダメ!」と書かれたこのトレカ、置いているだけで店の品位が下がりそうなほどですが、当店的には全然OK!! むしろ店長の人となりを知る客にすれば、置いていて当然。人は流れに乗れば良い。
さて。
マジメにマジックをプレイするY口君のテーブルにドカッと座り込み、困惑する顔をよそに黙って“はじこれ”2BOX置くオレ。
「・・・・。店長、なんですかこれ?」
緊張感に耐え切れず、口を開いてしまったY口。にこやかに答えてやる。ゆっくりとした口調がポイントだ。
「やだなぁ、わかってるって」
「そりゃあオレがそういうキャラクターで見られているのはわかっています! いますが、いくらなんでもですねえ!」
「うむ、では1BOXとりあえず、だな」
結局、あとでこっそり1BOX買うY口。
「おおぃY口、もう開けたかね?」
「こんなところで開けるはずがないでしょ!」
「ほほぅ、家に帰ってゆっくり堪能するつもりか! よかろう!
ジョイスティック(喜びの棒)を握り締め、すぷらぁっしゅ!!(噴出)」
「ぐわあ! なに言い出してるんだこの人!」
「ふぃにいいっしゅ!!」
「誰かこいつを叩き出せぇ!!」
そして叩き出されるオレ。店長なのに。
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2002年10月23日(水) こんな夢を見た
レジに立つオレ。デュエルスペースが気になって振り返る。
そこには無数のさっそうさん(常連様の1人)が。
1人として同じさっそうはおらず、学生服さっそう、ナースそっそう、軍服さっそう、騎士さっそう等さまざまなさっそうで、さっそうずくし。
安心してレジに向き直るオレ。
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2002年11月2日(土)最終回っぽい言動
今回のあらすじ。
働きすぎで倒れました。
そりゃ毎日12時間働いて、ほぼ1日1食だとダメだわな。 単なる風邪でなく、消化器系疲労による炎症、及び発熱だったりしてヤバめ。
んで、寝込んだ店長の代わりに店を開けるべく、やって来たハリー。
開店前の店に入り、信じられないものを見た!!
「うわぁ、店長! あんたなんで店にいるんだ!!」
「いやぁハリー、ぼ、ぼくは今幸せなんだよ。働くって良いなあぁぁぁぁ」
「うわぁ、店長が小さな喜びを見つけて浸っているー。なんか最終回っぽい!!」
「商売って、うまくいってる時はやめられないよね。め、目の前で、か、金が」
「いいから帰って寝てろぉ!」
次の日。
「うわぁ、今日も来てる!治ってるハズないだろ店長ぉお!!」
「い、今のオレは修羅の門≠フ九十九だぞ。『治った』としか言わん」
「いいから寝てろぉ!」
「寝てれば治るっていう保証があるんですか!?」
「アムロっぽく反発するな!」
なんとか治りました。
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2002年12月4日(水)色んな事が役に立っていく
ハリー「パチンコねぇ・・・?(注1) 店長、こんなの作れるんですか?」
俺「作る! 君らは子供の頃、ビーダマでパチンコ台を作ったりしなかったかね?」
ハリー「いやぁ・・・普通しませんが・・・」
子供の頃。べったん(メンコの事)が近所の子供達の生活の中心であり、貨幣の中心でした。メンコをかけて様々な勝負をしたり、メンコを使って商売ごっこをしたものです。
僕は、遊びや商売≠考えては流行させる子供でした。商売≠フひとつに、自作したビー玉パチンコがあり、あの手この手で盛り上げていったものでした。
思えば、その時、自然と身に付いた技術が、カードゲーム屋という、特別な商売に役立っているのかもしれません。ただ賞品を揃え、売るだけでなく、お客様に楽しんでもらうという・・・。
俺「そう言えば、小学生の時、新聞委員も何回かやったなぁ。今回FB新聞(注2)を作れるのも、その時の経験だね。楽しんでやってた事が、全部役に立ってる」
ハリー「ようするに遊んでばっかりなんですな」
俺「あぁ・・・そうだね。きっと好きな事をするのが1番≠ニいうのは、やっぱりそれが上達して結局は人の役に立つところまで昇華するってことなんだよ。俺、商売人というより、スポーツ選手と同じエンターティナーなのかもなぁ」
ハリー「良いですな」
俺「珍しく素直に誉めてくれるなぁ・・・しかしまぁ、子供の頃しかやらない遊びだってのも、やっぱり色々あるよなぁ。
ハリーも子供の頃があったんだろうが・・・。どんな子供だったんだ?
棒切れで道端のウ○コを突ついたりしていたハリーなぞ、想像しにくいな」
ハリー「そんなIQの低い事、普通しませんよ!!」
俺「何ィ! 普通するぞ!! 人類の子供は、ウ○コを突つきながら成長するものだ!!」
ハリー「何て恥ずかしい成長!! ありえない!!!」
そこから店のお客さんに、「君は子供の頃、ウ○コと仲が良かったか?」と訊き回る俺。
どんな店だ。
結果、殆どの人が、「まぁそりゃ、子供の頃は」という意見。
俺「見ろハリー! ドクタースランプ・アラレちゃんを見るまでもなく、ウ○コは常に子供と共にあったのだ!!」
ハリー「もういやだ! 何て恥かしい店なんだ!」
俺「まさに、子供から大人へのイニシエーションに、ウ○コに内在するパゥワァーが不可欠だという事が・・・!」
ハリー「出て行け!! もう、こんな店長いらない!!」
子供の頃の経験が、例え遊びでもちゃんと役に立つ、という良い話だったのに、なんでこうなったんだろう?