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最終更新:2011年10月25日(火) 18時38分

9年前の内部告発者が見た「今の原発」

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 福島第一原発をめぐっては、今から9年前、東京電力によるトラブルの隠蔽が問題になりました。この時、内部告発で問題のきっかけを作ったアメリカの原子炉メーカーの元技師が来日し、「東京電力は事故現場を公開すべきだ」と訴えました。

 成田空港に降り立った一人の男性。アメリカの原子炉メーカー、ゼネラル・エレクトリック社の元技師、ケイ・スガオカ氏です。

 1998年までおよそ20年間、福島第一原発などの点検作業をしていたスガオカ氏。原子炉内の部品にヒビ割れなどを発見しましたが、東京電力がそのトラブルを隠蔽していたことから、2000年、内部告発に踏み切りました。この告発がきっかけとなり、東電の原発の17基全てが止まり、経営陣が退陣するという事態となりました。

 内部告発から11年。今回の事故が起きました。スガオカ氏は、原発から20キロ圏内の警戒区域へと向かいました。
「セキュリティーがすごいね」(ケイ・スガオカ氏)

 原発から3キロの地点。スガオカ氏が当時、よく使っていたという道は一変していました。
 「私の記憶に残る福島じゃない。福島は本当にきれいなところだった。ここは線量高いな・・・。31(マイクロシーベルト/h)」(ケイ・スガオカ氏)

 自らの告発で、閉ざされた原子力業界の体質が改善されることを願っていたスガオカ氏ですが、その思いは「全く届いていない」と話します。

 「GEにも東電にも誠実さがない。内部告発で変わると思ったが、そんなことはなかった。情報の透明性はもっと確保されるべき」(ケイ・スガオカ氏)

 スガオカ氏は、「津波が来ることは想定できた」と話し、東電の対応に疑問を投げかけます。
 「過去に警告はたくさんあった。スマトラ沖の津波のあと、’05年ごろには対策はとれたはず。想定外なんて、あまりにも貧相な言い訳だ」(ケイ・スガオカ氏)

 東京電力は、「提供できる情報は、常に公開するよう努力している」と話します。

 しかし、スガオカ氏は――
 「情報が自分の思いどおりに解釈されないのが怖いN$G$O!#$@$+$i%K%e!<%9$bA4$F%3%s%H%m!<%k$7$?$,$k!#$b$C$H%a%G%#%"$d@lLg2H$K;v8N8=>l$r8x3+$9$k$Y$-!W!J%1%$!&%9%,%*%+;a!K

 人生を懸けた内部告発から11年。原子力業界の体質に疑問を投げかけ続ける元技師の言葉は重い。(25日16:52)

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