東京で大手損害保険会社の代理店を経営していた男が、顧客に架空の投資商品を売りつけて、1000万円余りをだまし取ったとして、詐欺の疑いで逮捕されました。警視庁は、同じ手口で合わせて1億6000万円余りをだまし取った疑いがあるとみて、調べています。
逮捕されたのは、東京・中野区で東京海上日動火災保険の代理店を経営していた岩谷誠一郎容疑者(54)です。警視庁の調べによりますと、岩谷容疑者は去年、顧客だった男性に対して「利回りの良い商品がある」などと言って、架空の投資商品を売りつけ、代金として1000万円余りをだまし取ったとして、詐欺の疑いが持たれています。これまでの調べによりますと、岩谷容疑者は、東京海上日動火災保険が発行したように見せかけた偽の領収書を男性に渡して信用させていましたが、ことし5月になって、不審に思った男性が会社に問い合わせたことから、不正が発覚したということです。警視庁は、去年までの8年間に同じ手口で、数人の顧客から合わせて1億6000万円余りをだまし取った疑いがあるとみて、調べています。