2011年10月25日

ケツに火が付く?

昨日の続き。中期環境行動計画でゴーンさんは2016年度までに日産+ルノー累計で150万台の「排気ガスを出さないクルマ」(電気自動車にPHV、燃料電池車)を販売するとコメットメント(約束)した。これを見て「ゴーンさんは5年後までに社長を辞めるつもりか?」と思った次第。相当厳しいです。

2011年度は電気自動車を5万台生産できる能力を持っているけれど、おそらく半分も厳しいかと思う。震災の影響を脱し、すでにフル生産になっているものの、頼みの綱のアメリカの9月の販売台数は1031台。そもそも月産2000台くらいしか作っていない。今のペースだと年間5万台に遠く及ばぬ。

参考までに書いておくと、9月末日の累計で全世界1万4千台前後だと思われる。2011年度ということで予想すると、2万6千台前後。震災による工場の2ヶ月程度の休止を考えても目標未達。2012年度になって凄く売れるようになるかと聞かれたなら「大きな売れる要因はあまり考えられないですね」。

もちろん日米市場以外でも販売されるようになるため台数としちゃ1,5倍程度になるかもしれない。されどアメリカは伸び悩み、日本だってアメリカの不振を吹き飛ばすほどの爆発力など無さそう。それでも上を見て5万台としよう。累計は7万6千台。150万台達成だと2013年からの4年間で142万4千台。

1年平均35万5千台だ。倍々ゲームで考えると、2013年に10万台。2014年で20万台。2015年が40万台。2016年は80万台だから157万台になって目標達成! もちろん難しいと思う。ここまで書いて「ソウカ!」。ゴーンさん得意の「ガブり寄り」なのかもしれません。幹部に気合いを入れたワケ。

リーフだけでなく、電気自動車のラインナップを増やし、2015年からPHVも加わる。ルノーで販売する電気自動車だって増えるだろう(アメリカで販売してないのが厳しい)。ゴーンさんの設計図によれば「可能」なんだと思う。ムチを入れられた日産幹部の動きに注目したい。(国沢光宏)
posted by polishfactory5 at 14:49| Comment(0) | 電気自動車
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