西川のりお「オカン」で直木賞狙う
舞台化し全国公演も

西川のりお  漫才師、西川のりお(51)が29日、自伝的小説の第3弾「続 オトンとオカン」(30日発売、東京書籍刊)の発売を前に大阪・中央区の吉本興業で会見した=写真。のりおは、文学賞の3冠を狙うことを宣言。さらに「オカン」シリーズを舞台化し、全国公演することなどを明かした。

 のりおは平成11年、第1作の「オカン」で読売ヒューマンドキュメンタリー大賞優秀賞を受賞。天童よしみ主演でドラマ化され、21.6%の視聴率を獲得し、上方お笑い大賞で作家らに贈られる秋田實賞も受賞した。

 「続−」を手に、のりおは「ボクのイメージと違うけど、家族の愛をテーマに書いております。女房との大恋愛エピソードも」と照れくさそうにPR。「もう一つ賞をとって、3冠を達成したい。はっきりいって、直木賞を狙ってます」と意気込みを語った。

 のりおによると、先月、「オカンプロジェクト」を立ち上げ、同シリーズを舞台化することが決定。10月に大阪・なんばグランド花月を皮切りに、来年まで全国各地で公演し、吉本新喜劇に続く劇団にしたいという。また、連続ドラマ化の話も進んでいるほか、映画化の構想もあり、井筒和幸氏らが監督候補に上がっているという。

★「長野県副知事になる」

 のりおは会見で、長野県知事選についてもふれ、「ボクは、田中康夫さんから副知事になれへんかていわれたら、なりますよ。知事になるためのええ勉強になる」と述べ、依然として、将来の大阪府知事選の出馬に意欲を見せていた。

ZAKZAK 2002/07/30