Yahoo!ニュース
ログイン
IDでもっと便利に[ 新規取得 ]



ここから本文です

巨額融資専用の口座 大王製紙前会長、資金集約か

産経新聞 10月25日(火)7時55分配信

巨額融資専用の口座 大王製紙前会長、資金集約か
拡大写真
大王製紙側から井川前会長への貸付金の流れ(写真:産経新聞)
 総合製紙大手の大王製紙の井川意高(もとたか)前会長(47)が連結子会社から100億円超の現金を借り入れていた問題で、前会長が子会社から無担保融資を受けるための専用口座を開設していたことが24日、関係者への取材で分かった。マカオでのギャンブル費用20億円もこの口座から出金されていた。東京地検特捜部は、融資の存在を広く知られることを防ぐため専用口座に資金を「集約」し、借り受けを続けていたとみて調べを進めている。

 関係者によると、専用口座は東京都内の大王製紙本社に近い大手都市銀行支店に開設。前会長は連結子会社7社の役員に対し、融資金はこの専用口座に入金するように指示し、実際に借入金の大半はこの口座に振り込まれていた。

 大王製紙は、前会長の借り入れ問題の端緒について9月の会見で、「9月7日に子会社社員から告発メールがあった」と発表した。だが関係者によると、特捜部は大王製紙に告発メールが寄せられた数カ月前にあたる6〜7月ごろまでに、前会長の預金口座について捜査を開始。出入金記録を調べる過程で専用口座の存在を確認していたという。

 大王製紙が設置した特別調査委員会は今月末をめどに、再発防止策を盛り込んだ調査報告書を取りまとめて公表する。また、会社側に不当な損害を与えたとして会社法違反(特別背任)罪で、前会長を刑事告訴する方針だ。

 前会長は周辺に対し、「特別背任にあたるとの認識はある。責任は免れない」などと話しているという。

【関連記事】
大王製紙前会長、カジノで20億円使った
税金や保険料を水増し請求、IT人材派遣会社の元課長を逮捕 計2億円横領か 
「横領した金でポルシェ」三井ホーム元社員逮捕
給食費1億円横領か「競馬に使った」
1億5千万着服か 伊藤ハム子会社元総務課長を逮捕
安全保障脅かす出生数減少

最終更新:10月25日(火)8時26分

産経新聞

 

主なニュースサイトで 井川意高 の記事を読む

ブログパーツ

国内トピックス

主要メディア6紙の過去記事2年分を瞬時に検索。
全国紙の社説を比較する毎日新聞の企画「社説ウオッチング」。産経新聞の「社説検証」とあわせてチェック(本文有料)。