創業者一族、3月に把握＝報告せず借り入れ拡大―大王製紙前会長への巨額融資

　大王製紙の井川意高前会長（47）が複数の子会社から巨額融資を受けていた問題で、前会長の父で大王製紙顧問の高雄氏（74）ら創業者一族側が、3月に46億円分の融資について把握しながら、取締役会などで同社側に報告していなかったことが18日、関係者への取材で分かった。前会長はその後も子会社からの借り入れを続け、融資総額は2倍超の約110億円に膨らんだという。
　大王製紙が設置した特別調査委員会が詳しい経緯を調べており、東京地検特捜部も会社関係者から事情聴取するなど、捜査を進めている。　

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