スカウトにとって本当の腕の見せ所!? ドラフトの面白さは下位指名にあり。
Number Web 10月25日(火)11時59分配信
2011年のプロ野球ドラフト会議が迫ってきた。自由枠が撤廃され、さらには、高校生、大学・社会人が統一されるようになった近年のドラフトは、当日まで何が起きるか予測できないドラマ性をはらんでいる。
斎藤世代で沸いた昨年は、当日になって、ソフトバンクと日本ハムが斎藤佑樹の指名に参戦し、日本ハムが交渉権を獲得。斎藤の同級生・大石達也は6球団が競合の末、西武へ。重複が予想された中央大の澤村拓一は、「意中球団以外なら入団しない」という報道を受けて、各球団が指名を回避し、巨人が一本釣りした。中日はNo.1左腕という評価がありながら、故障で評価の難しかった佛教大の大野雄大を単独で指名した。
例年より小粒と言われる今年のドラフトだが、“大学BIG3”の菅野智之(東海大)、藤岡貴裕(東洋大)、野村祐輔(明大)、高校生では武田翔太(宮崎日大)、高橋周平(東海大甲府)らを中心に、注目度が上がってきている。「楽しみな」ドラフトは今年も健在である。
■下位指名にこそ、ドラフトの面白さがある!
ただ、ドラフトを長く取材してきた者からすると、誰の目で見ても評価が高い「上位候補選手」より、それ以外の選手をいかに指名していくかに興味をそそられる。
まだ評価が定まっていない逸材を、いかに見極め、指名・獲得していくかで各球団のスカウティングに結構な差がでるからだ。ドラフトに掛かるか掛からないか、将来モノになるかならないか、という瀬戸際の選手をどう見極めていくか……下位指名にこそ、ドラフトの面白さがある、と思っている。
とはいえ、失敗が付いて回るのも下位指名の怖さである。
見極めが難しいから、その分リスクも背負う。甲子園や神宮大会、全国大会に顔を出した選手だと説得できるだけの良い要素が多くあるが、中央球界では全く無名の選手となると、スカウトによほどの眼力がない限り掘り出し物の逸材を獲得することはできない。
果たしてスカウト達は、無名の逸材たちをどう見極め、下位指名に至っているのだろうか。
■12球団で唯一スカウトがスピードガンを持たない中日。
「上位に指名される選手というのは、例えば、ピッチャーだったら、球威・コントロール・変化球の切れ、フォームなど、全ての能力が高い位置にある選手。全てにおいて高い水準にある選手が上位に上がってくる。下位というのは、長所もあるけど、短所もある選手。その中で、短所がどの程度のものなのかで伸びしろを見極めていく。ウチでは150キロ投げられていても、リリースでストレスを感じるような選手は厳しい。思いきり腕を振って、コントロールが良い選手。つまり、リリースにストレスのない選手は、プロに入って身体を作っていけば、球が速くなっていくからね」
そう語るのは、中日・米村明スカウトである。
中日は12球団で唯一、スカウトがスピードガンを持たないチームで、数字ではないスカウトの眼力で選手を見極めるスカウティングが特徴だ。
昨年の大野単独指名も見事だったが、中日の近年のドラフトを見ても、非常に興味深いものがある。上位だけではなく下位の選手でも一軍で活躍する選手を生みだしている。有名どころでは、レギュラーに定着している大島洋平であり、高卒3年目にして、今季プロ初勝利を飾った小熊凌祐などだ。大島は'09年5位、小熊は'08年の6位だ。
■「怪我が治ったらもっと良い球を投げられるはずだ、と」
大島の獲得は中日のドラフトとしては会心だったといえるだろう。'08年1位・野本圭の伸び悩みをカバーする大島の活躍は、中日において大きな意味を持つに到っている。見事なスカウティングだったとしか言いようがない。
米村スカウトは語る。
「スカウト部長の方から外野手の候補を探そうという話があった。そこで大島をリストに挙げた。大島は、野本ほどの長打力はないけど、走・攻・守すべてで野本より遥かに上回っていた。ところが、大島はドラフト年の6月に手首を骨折したんですよね。復帰戦が7月の末で、ちょうどその時は高校野球の予選。大阪大会の予選を半分見て、部長を連れて、(日本生命にいた)大島の試合を見に行きました。1打席しか見られなかったんですけど、そこで大島は二塁打を打った。もちろん、結果だけではないけど、走る姿も含めて、その時に、部長と『獲ろう』という判断になった」
小熊に関して言えば、彼は近江高校で活躍していた2年秋頃からひじ痛に悩まされていた。高校3年夏に、2年連続の甲子園出場を果たしていたが、ひじの痛みから精彩を欠いていた。多くの球団が小熊の評価を下げる中、中日だけは彼のポテンシャルにかけた。
「ドラフトの前の全体会議で、候補選手のビデオを見るんですけど、(落合)監督が小熊にほれ込んだ。そこで、担当スカウトとして説明させてもらった。怪我がありながら投げられたんだから、治ったらもっと良い球を投げられるはずだ、と。怪我がどの程度なのかも調査で分かっていたので、監督の強い意向もあったし、指名しました」
■ドラフト下位指名の選手に多い、怪我での評価損。
まさにこういう時、担当スカウトにしか見えない要素が働くのである。地道な活動の差が如実に表れるのだ。また、小熊がそうであるように、力がありながら故障のために埋もれている選手がいるのが、下位候補の特徴でもある。
無名の選手をサプライズ指名することがお家芸になっている西武は、こういう時の決断がとても早い。
昨年は4位で、中央球界では無名の阪南大高・前川恭兵を獲得。'08年6位で甲賀健康医療専門学校の無名左腕・宮田和希を獲得している。後藤光貴スカウトは言う。
「ウチは、下位の選手であっても、必ず上司が見ることになっている。僕は、良いと思ったら、上司に見に来てくださいっていうんです。前川の場合、評判の投手だというのは、僕だけじゃなく関西のスカウトの中では有名だった。ところが、彼は3年の春先になって、肩とひじを怪我したんですね。6月に治ったのですが、夏の大阪大会直前にも、また故障した。どの球団も評価が難しかったと思うんですけど、ウチは、6月に前川が復帰した時に、たまたま見ることができた。モノは良かったんで、その時に、上司を呼び寄せて、練習を見に行った。おそらく、(他の球団は)どこも見に行けてないはずです。さらに、怪我が重傷ではないことは分かっていたので、指名したんです」
前川はまだモノになっていないから、その評価が正しいのかを現時点では決められないが、スカウトの眼力とこまめな活動のひとつの例として挙げてみた。これからの活躍が楽しみな選手である。
■ドラフト報道でもあまり出てきていない福知山成美・桑原将志など。
今年はというと、例年以上に下位の選手の評価が割れている。
特に、気になるのが福知山成美の桑原将志である。桑原の最大の欠点は173センチしかない上背の無さと言われている。ところが、彼は上背の足りなさに反してパンチ力は十分にあると評価するスカウトもいる。1年秋の近畿大会では当時のドラフト候補だったPL学園・多司将仁(現・住友金属鹿島)のストレートをスタンドに放り込んでいる。50m5.8秒の走力とそのパンチ力に目を向ければ、上背を補えると判断する球団がいても不思議ではない。福知山成美の田所孝二監督は、スカウトの反応に変化があると語る。
「僕も夏が終わった時には、桑原の評価は厳しいかなと思ったんです。彼は甲子園に出れんかったからね。ところがここへきて反応が変わってきていますね。プロの需要もあると思うんです。足が速い選手ならたくさんいると思いますけど、桑原は右の内野手で動けてパンチ力がある。背がないのがネックでしたけど、見直されてきているのかな、と」
ドラフト関連の新聞、雑誌の報道を見る限り、桑原の名はそう大きく載っていないが、気になる存在ではある。
■甲子園に出ていない高校にいる逸材は誰だ?
この他で個人的に注目しているのが福井・丹生の田中優貴、三重県のツインタワー、川崎貴弘(津東)と山崎正衛(近大高専)、星稜・西川健太郎ら、中央球界では無名の選手たちだ。4人に共通するのが、甲子園未出場であり、上位候補に比較対象となる選手がいることだ。左腕・田中は今村信貴(太成学院大)、川崎と山崎は、松本竜也(英明)、西川は釜田佳直(金沢)がその比較対象選手となる。
4人は全国大会に姿を見せなかった分、評価要素が少ない。さらには、川崎、山崎、西川は、この夏、故障していたことも、スカウト間で評価が割れる要因になっている。ただ、だからこそ細かいスカウト活動で差が出るのではないかと思っている。
例えば、近大高専の山崎は、6月の『くまのベースボールフェスタ』という招待大会で、帝京打線を零封している。190センチの長身から繰り出す球筋を見たスカウトがいれば、先述した西武・後藤スカウトのように、指名する可能性もある。187センチの長身右腕・川崎は2年夏、参考記録ながら完全試合を達成しているし、取材した印象では野球に対する向上心も非常に高いものをもっている。北陸のドクターKの異名がある田中も、高いポテンシャルを感じさせるピッチングを見せている。上位候補と見劣りしないそれらの長所が本物なら、指名も十分ありえるだろう。
彼ら4人は、あえて筆者が実際に取材した範囲の中だけで挙げてみた選手たちだが、全国には彼ら以外にもたくさんのドラフト候補が転がっている。例えばここに、石川慎吾(東大阪大柏原)、松田遼馬(波佐見)、川上竜平(光星学院)、三好匠(九州国際大付)、永江恭平(海星)ら甲子園出場組を足してみてもいい。
10月27日、下位指名はどのような顔触れになるのだろうか……。
(「野球善哉」氏原英明 = 文)
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例年より小粒と言われる今年のドラフトだが、“大学BIG3”の菅野智之(東海大)、藤岡貴裕(東洋大)、野村祐輔(明大)、高校生では武田翔太(宮崎日大)、高橋周平(東海大甲府)らを中心に、注目度が上がってきている。「楽しみな」ドラフトは今年も健在である。
■下位指名にこそ、ドラフトの面白さがある!
ただ、ドラフトを長く取材してきた者からすると、誰の目で見ても評価が高い「上位候補選手」より、それ以外の選手をいかに指名していくかに興味をそそられる。
まだ評価が定まっていない逸材を、いかに見極め、指名・獲得していくかで各球団のスカウティングに結構な差がでるからだ。ドラフトに掛かるか掛からないか、将来モノになるかならないか、という瀬戸際の選手をどう見極めていくか……下位指名にこそ、ドラフトの面白さがある、と思っている。
とはいえ、失敗が付いて回るのも下位指名の怖さである。
見極めが難しいから、その分リスクも背負う。甲子園や神宮大会、全国大会に顔を出した選手だと説得できるだけの良い要素が多くあるが、中央球界では全く無名の選手となると、スカウトによほどの眼力がない限り掘り出し物の逸材を獲得することはできない。
果たしてスカウト達は、無名の逸材たちをどう見極め、下位指名に至っているのだろうか。
■12球団で唯一スカウトがスピードガンを持たない中日。
「上位に指名される選手というのは、例えば、ピッチャーだったら、球威・コントロール・変化球の切れ、フォームなど、全ての能力が高い位置にある選手。全てにおいて高い水準にある選手が上位に上がってくる。下位というのは、長所もあるけど、短所もある選手。その中で、短所がどの程度のものなのかで伸びしろを見極めていく。ウチでは150キロ投げられていても、リリースでストレスを感じるような選手は厳しい。思いきり腕を振って、コントロールが良い選手。つまり、リリースにストレスのない選手は、プロに入って身体を作っていけば、球が速くなっていくからね」
そう語るのは、中日・米村明スカウトである。
中日は12球団で唯一、スカウトがスピードガンを持たないチームで、数字ではないスカウトの眼力で選手を見極めるスカウティングが特徴だ。
昨年の大野単独指名も見事だったが、中日の近年のドラフトを見ても、非常に興味深いものがある。上位だけではなく下位の選手でも一軍で活躍する選手を生みだしている。有名どころでは、レギュラーに定着している大島洋平であり、高卒3年目にして、今季プロ初勝利を飾った小熊凌祐などだ。大島は'09年5位、小熊は'08年の6位だ。
■「怪我が治ったらもっと良い球を投げられるはずだ、と」
大島の獲得は中日のドラフトとしては会心だったといえるだろう。'08年1位・野本圭の伸び悩みをカバーする大島の活躍は、中日において大きな意味を持つに到っている。見事なスカウティングだったとしか言いようがない。
米村スカウトは語る。
「スカウト部長の方から外野手の候補を探そうという話があった。そこで大島をリストに挙げた。大島は、野本ほどの長打力はないけど、走・攻・守すべてで野本より遥かに上回っていた。ところが、大島はドラフト年の6月に手首を骨折したんですよね。復帰戦が7月の末で、ちょうどその時は高校野球の予選。大阪大会の予選を半分見て、部長を連れて、(日本生命にいた)大島の試合を見に行きました。1打席しか見られなかったんですけど、そこで大島は二塁打を打った。もちろん、結果だけではないけど、走る姿も含めて、その時に、部長と『獲ろう』という判断になった」
小熊に関して言えば、彼は近江高校で活躍していた2年秋頃からひじ痛に悩まされていた。高校3年夏に、2年連続の甲子園出場を果たしていたが、ひじの痛みから精彩を欠いていた。多くの球団が小熊の評価を下げる中、中日だけは彼のポテンシャルにかけた。
「ドラフトの前の全体会議で、候補選手のビデオを見るんですけど、(落合)監督が小熊にほれ込んだ。そこで、担当スカウトとして説明させてもらった。怪我がありながら投げられたんだから、治ったらもっと良い球を投げられるはずだ、と。怪我がどの程度なのかも調査で分かっていたので、監督の強い意向もあったし、指名しました」
■ドラフト下位指名の選手に多い、怪我での評価損。
まさにこういう時、担当スカウトにしか見えない要素が働くのである。地道な活動の差が如実に表れるのだ。また、小熊がそうであるように、力がありながら故障のために埋もれている選手がいるのが、下位候補の特徴でもある。
無名の選手をサプライズ指名することがお家芸になっている西武は、こういう時の決断がとても早い。
昨年は4位で、中央球界では無名の阪南大高・前川恭兵を獲得。'08年6位で甲賀健康医療専門学校の無名左腕・宮田和希を獲得している。後藤光貴スカウトは言う。
「ウチは、下位の選手であっても、必ず上司が見ることになっている。僕は、良いと思ったら、上司に見に来てくださいっていうんです。前川の場合、評判の投手だというのは、僕だけじゃなく関西のスカウトの中では有名だった。ところが、彼は3年の春先になって、肩とひじを怪我したんですね。6月に治ったのですが、夏の大阪大会直前にも、また故障した。どの球団も評価が難しかったと思うんですけど、ウチは、6月に前川が復帰した時に、たまたま見ることができた。モノは良かったんで、その時に、上司を呼び寄せて、練習を見に行った。おそらく、(他の球団は)どこも見に行けてないはずです。さらに、怪我が重傷ではないことは分かっていたので、指名したんです」
前川はまだモノになっていないから、その評価が正しいのかを現時点では決められないが、スカウトの眼力とこまめな活動のひとつの例として挙げてみた。これからの活躍が楽しみな選手である。
■ドラフト報道でもあまり出てきていない福知山成美・桑原将志など。
今年はというと、例年以上に下位の選手の評価が割れている。
特に、気になるのが福知山成美の桑原将志である。桑原の最大の欠点は173センチしかない上背の無さと言われている。ところが、彼は上背の足りなさに反してパンチ力は十分にあると評価するスカウトもいる。1年秋の近畿大会では当時のドラフト候補だったPL学園・多司将仁(現・住友金属鹿島)のストレートをスタンドに放り込んでいる。50m5.8秒の走力とそのパンチ力に目を向ければ、上背を補えると判断する球団がいても不思議ではない。福知山成美の田所孝二監督は、スカウトの反応に変化があると語る。
「僕も夏が終わった時には、桑原の評価は厳しいかなと思ったんです。彼は甲子園に出れんかったからね。ところがここへきて反応が変わってきていますね。プロの需要もあると思うんです。足が速い選手ならたくさんいると思いますけど、桑原は右の内野手で動けてパンチ力がある。背がないのがネックでしたけど、見直されてきているのかな、と」
ドラフト関連の新聞、雑誌の報道を見る限り、桑原の名はそう大きく載っていないが、気になる存在ではある。
■甲子園に出ていない高校にいる逸材は誰だ?
この他で個人的に注目しているのが福井・丹生の田中優貴、三重県のツインタワー、川崎貴弘(津東)と山崎正衛(近大高専)、星稜・西川健太郎ら、中央球界では無名の選手たちだ。4人に共通するのが、甲子園未出場であり、上位候補に比較対象となる選手がいることだ。左腕・田中は今村信貴(太成学院大)、川崎と山崎は、松本竜也(英明)、西川は釜田佳直(金沢)がその比較対象選手となる。
4人は全国大会に姿を見せなかった分、評価要素が少ない。さらには、川崎、山崎、西川は、この夏、故障していたことも、スカウト間で評価が割れる要因になっている。ただ、だからこそ細かいスカウト活動で差が出るのではないかと思っている。
例えば、近大高専の山崎は、6月の『くまのベースボールフェスタ』という招待大会で、帝京打線を零封している。190センチの長身から繰り出す球筋を見たスカウトがいれば、先述した西武・後藤スカウトのように、指名する可能性もある。187センチの長身右腕・川崎は2年夏、参考記録ながら完全試合を達成しているし、取材した印象では野球に対する向上心も非常に高いものをもっている。北陸のドクターKの異名がある田中も、高いポテンシャルを感じさせるピッチングを見せている。上位候補と見劣りしないそれらの長所が本物なら、指名も十分ありえるだろう。
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最終更新:10月25日(火)11時59分
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