江原道東海市の北坪国家産業団地に生産拠点を移転する日本企業が増えている。江原道は23日、K化学工業など日本企業8社と、生産拠点団地の造成に向けた投資了解覚書(MOU)を締結したと発表した。
これら企業は、ナノカーボン繊維、特殊鋼材、産業機械などのメーカーで、東海市での現地調査を踏まえて移転を決定した。特に、K化学工業は年間売上高が5兆ウォン(約3320億円)を超える成長企業で、日本国内のナノカーボン産業をリードしている。
江原道は、3月の東日本巨大地震と津波、円高の持続などで輸出競争力が低下したことから、日本企業が東海市に目を向けるようになったと分析している。また、日本と距離的に近いこと、2018年平昌冬季五輪の招致で江原道の認知度が高まったことも、企業の移転を後押ししたとみている。