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千葉 柏市が全域で放射線量調査へ

10月25日 8時9分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

千葉県柏市の空き地で高い放射線量が測定されたことを受けて柏市は、放射性物質を含んだ雨水が原因とみられることから、雨水がたまりやすい市内全域の側溝などを対象に独自に放射線量を調査することになりました。

柏市根戸の空き地では、21日、地面を20センチほど掘り下げたところで1時間当たり最大で57.5マイクロシーベルトの高い放射線量が測定されたほか、深さ30センチの土から1キログラム当たり最大で27万6000ベクレルの放射性セシウムが検出されています。文部科学省が行った調査では、放射性物質を含んだ雨水がコンクリート製の側溝の壊れた部分から土の中にしみ込んだことが原因とみられ、周辺の住民からはほかにも放射線量が高い場所がないか詳しい調査を求める声が上がっています。こうした動きを受けて柏市は、市内全域の道路沿いにある側溝や雨水の排水設備を対象に、今週中にも放射線量を独自に調査することになりました。調査は高い放射線量が測定された空き地の周辺をはじめ、これまで放射線量が比較的高かった地域などから順次進め、来月いっぱいをめどに終わらせたいとしています。壊れている側溝が見つかれば補修も行う予定で、柏市は「早急に調査を行い、市民の不安を解消したい」としています。