【社会】謝る昌己君を蹴る 名古屋・名東区の虐待死2011年10月24日 09時20分 名古屋市名東区の市営住宅で中学2年の服部昌己(まさき)君(14)が暴行されて死亡したとされる事件で、母親の交際相手の酒井秀志容疑者(37)が「午前4時半からの勉強の約束を守らないことを問い詰め、謝る昌己君を蹴った」との趣旨の供述をしていることが、県警への取材で分かった。県警は、酒井容疑者が日ごろから勉強などを厳しく指導し、暴行を加えていたとみて調べる。 県警への取材では、22日午前6時半ころ、酒井容疑者がトイレに行く途中、昌己君の部屋をのぞくと、早朝から勉強していた様子がなかったという。 酒井容疑者は「寝ていたのか」と問い詰めたが、昌己君は当初否定。酒井容疑者は「後で正直に話せ」と命じ、部屋から離れてトイレから再び戻った。昌己君は床に座って背筋を伸ばし「勉強していなかった」と謝ったという。 県警はこの際、酒井容疑者が逆上、胸付近を3回ほど蹴ったとみている。酒井容疑者は「かっとなって蹴った」とも供述している。 県警などによると、酒井容疑者は5〜6年前、昌己君の母親の友己(ゆき)さん(38)と知り合い、3年ほど前から自宅に出入りするようになった。捜査関係者によると、日ごろから昌己君に「自分が注意する際には姿勢を正せ」と言い聞かせていたという。 昌己君は午前4時半から勉強することになっていた。県警は酒井容疑者の指示だったかどうか調べる。 23日の司法解剖の結果、昌己君の遺体には胸と首、背中、上腕の計4カ所に皮下出血などの傷があった。死因は特定できなかったが、胸や首への打撃か圧迫で、心肺機能が異常になったとみられる。県警は酒井容疑者が以前から暴行を繰り返していたとみている。 県警は23日、酒井容疑者を傷害致死容疑で送検した。 (中日新聞) PR情報
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