2011年10月24日 21時33分 更新:10月25日 0時44分
24日午後7時50分ごろ、東京都品川区西大井の陸橋付近の道路から、タクシーが約7.5メートル下のJR横須賀線の線路に転落し、千葉発横須賀行き下り電車(15両)に接触した。タクシー運転手(74)と客(56)の2人が腕を骨折するなどの重傷。電車の乗客約1500人にけがはなく、約600メートル離れた西大井駅に歩いて避難した。
警視庁大井署によると、タクシーは右に直角に曲がるカーブを直進し、道路脇のガードレールとフェンスを突き破ったという。
電車の2両目に乗っていた会社員、三浦美保さん(39)は「『ドン』という音がして、経験したことのないくらいの急ブレーキが掛かった」と不安げな表情で避難していた。119番通報したという会社員、渡辺龍太さん(35)は「タクシーはスピンして上り線に突き飛ばされた。背筋が震えた」と話した。
JR東日本によると、横須賀線と湘南新宿ラインが一時、運転を見合わせ、25日午前0時現在、計28本が運休、約6万6000人に影響した。【松本惇、池田知広、袴田貴行】