熊本市交通局は24日、ヤフーが運営するインターネットサイト「官公庁オークション」に、2009年5月まで走っていた路面電車=写真=を出品した。「廃車両を引き取りたい」というファンの声に応え、市電をPRする目的。ヤフーによると、実物の電車の出品は初という。
車両は2両編成で全長18・4メートル。1957年4月に製造され、78年に西日本鉄道(福岡市)から譲り受けた。部品は外されて動かないがファンには垂ぜんの一品だ。
予定価格(最低落札価格)は鉄くずの価値から算出し、20万円。加えて約30トンある車両の運搬費用や設置する土地も必要で、決して安くない買い物になる。同交通局は「じっくり考えて入札を」と呼び掛けている。
=2011/10/25付 西日本新聞朝刊=