暴力団関係者との交際を理由に芸能界を引退した島田紳助さんに関する「週刊現代」の記事で名誉を傷つけられたとして、島田さんと所属していた吉本興業は24日、発行元の講談社と同誌編集長に計1億6500万円の損害賠償と謝罪広告掲載を求め、東京地裁に提訴した。
問題とされたのは3日発売の同誌の記事。「紳助、あんたはヤクザだ」とのタイトルや、「不可解なのは、極道の一員と知りながら紳助と契約を結んでいた吉本興業」などの記述に対し、島田さんと吉本興業側は「明らかな虚偽。取材はずさんで、捏造(ねつぞう)としか考えられない。芸能界に足跡を残した島田さんの評価をおとしめる」と主張している。
週刊現代編集部は「記事には自信を持っている。今後も暴力団と島田さんの関係については取材を続け、特集を組む予定」とのコメントを出した。【野口由紀】
毎日新聞 2011年10月24日 19時42分(最終更新 10月24日 20時02分)