東京電力福島第一原子力発電所周辺の海水の調査で、22日に2号機と3号機の取水口付近で採取された海水の放射性物質の濃度は、前の日と比べて下回りましたが、全体として横ばいの傾向が続いています。
福島第一原発周辺では、4月と5月に海水から高い濃度で放射性物質が検出された2号機と3号機の取水口付近などで東京電力が海水を採取し、放射性物質について調べています。このうち、22日、2号機の取水口付近では、海水1cc当たり▽セシウム134が国の基準の5.7倍の0.34ベクレル、▽セシウム137が4.4倍の0.4ベクレルといずれも前の日より低くなりました。一方、3号機の取水口付近では、▽セシウム134が基準の3.7倍の0.22ベクレル、▽セシウム137が2.7倍の0.24ベクレルと前の日より低くなっています。ただ大きな変動ではなく、全体として横ばいの傾向が続いています。また、沿岸の4か所で行われた調査では、5号機と6号機の放水口の北側30メートル付近で、国の基準の2倍余りの放射性セシウムが検出されました。