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がんワクチン治療実用化に前進

久留米大学などが進めているがんワクチンを使った前立腺がんの治療法が、大学などで生まれた研究成果を実用化する独立行政法人の事業に採択され、順調に進めば5年程度でワクチンを医薬品として実用化できると期待されています。久留米大学が中心になって進めている前立腺がんの治療法は「ペプチド」という物質を使ったがんワクチンを使用し、人の免疫機能を活性化させてがん細胞を攻撃するものです。
それぞれの患者に最も適したワクチンを選んで投与するため、抗がん剤などの治療と違い、副作用が少ないのが特徴です。
この治療法の研究うちワクチンの開発事業が、大学などで生まれた研究成果を実用化に向けて支援する独立行政法人、科学技術振興機構の事業に採択されました。
採択によって機構から最長で7年にわたり、最大20億円の開発研究費が支援されるということです。今後は、数百人の患者に対してワクチンの効果を確認する臨床試験が行われ、順調に進めば5年から6年で医薬品としての実用化が可能になると期待されています。
研究の責任者になっている久留米大学の伊藤 恭悟教授は「このワクチンが実用化できれば、肺がんや肝臓がんなど、ほかのがんに効くワクチンの開発にも応用できる」と話しています。

10月24日 19時04分

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