2011年10月23日

人もカネもニコ動にキタ!

日本の“アップル”になれる

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編集部 井上和典 写真 門間新弥


 野田佳彦氏が党代表に選出された民主党両院議員総会の一部始終や、福島第一原発の内部告発画像の初公開、スペースシャトル「アトランティス」最後の打ち上げの実況中継、大相撲「五月技量審査場所」の生放送......。

 いずれもNHKをはじめ、地上波のテレビ局が放送していたとしても不思議ではない内容だ。しかし、これらの映像を発信して話題を集めたのは、「ニコ生」だ。

 10代や20代を中心に人気のインターネット動画配信サイト「ニコニコ動画(ニコ動)」が、注目度を高めている。とりわけ「ニコ生」の愛称で知られる「ニコニコ生放送」は、議論好きの「おとな」も巻き込み始めた。

「まさに自由だね。言ってはいけないタブーがないんだから。いま、本当におもしろいと感じるメディアですね」

 熱く語るのは、ジャーナリストの田原総一朗氏。御年77歳にして、ニコ生に魅せられている。田原氏は、ニコ生で「談論爆発!」という番組を今年5月にスタートさせた。ゲストを招いての討論番組で、これまで石原慎太郎東京都知事、楽天の三木谷浩史会長などと議論した。

 ニコ生との初接触は昨年末。受託収賄などの罪で実刑判決が下った鈴木宗男前衆議院議員の収監直前に、鈴木氏本人のメッセージを流したかった。

「テレビ局は断ってきたけど、ニコ動はやりましょうってね。その特番に出演しました。テレビを中心とした既存メディアは、クレームを恐れて自己規制ばかり。でも、ニコニコは東電だろうが原発問題だろうが、自由に発言できる」(田原氏)

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