で表される。これを2次元に拡張すると、
2次元の波動方程式は、物理的に平面の膜の振動を表している。
2次元波動方程式の一般解は、
で表される。
一般解を求める。( 基本的に、解法は1次元の波動方程式と同じである。)
波動方程式の解 u ( x、y、t ) が位置 x、y にのみ依存する関数 f(x、y)と時間 t にのみ依存する関数g(t)の積で表されるものとする。
これを代入して変数分離を行う。
x、y と t が独立した変数であるのにも関わらず、上の等式が常に成り立つためには、両辺が定数でなければならない。そこで、その定数を k とおく。
また、膜の四辺が固定されているので、次の境界条件が成り立つ。
1次元の波動方程式の計算と同様、定数 k は−β2 と置くことができる。
ここで、(*2)については一旦保留にして、(*1)に注目する。
(*1) を解くために、もう一度変数分離を行う。f(x、y)=X(x)Y(y)を代入して式を整理する。
上式において、左辺の第1項は x のみを変数とし、第2項は y のみを変数とする。 x と y が独立変数であるのにも関わらず、上の式が成り立つためには、第1項と第2項が定数でなければならない。
先と同じ論法により、定数をそれぞれ次のように置くことにする。
これらの解法は1次元の波動方程式と全く同じであるから省略する。
膜の四辺が固定されているので、次の境界条件が成り立つ。
よって、
さて、先ほど保留にしていた式(*2)について考えることにする。実は、この式も1次元の波動方程式と全く同じように考えることができる。
簡略化のため、A=CFG とおくと、2次元の波動方程式の一般解は、