糖尿病の患者数が増え続けている。厚生労働省の国民健康・栄養調査(2007年)によると、予備軍まで含めれば2210万人。健康に気をつける人が増えているにもかかわらず、10年前と比べ6割増加した。
糖尿病はいったん発症すると、治すのは困難。β細胞を刺激しインスリンを出やすくしたり、糖の吸収を穏やかにしたりする、新タイプの治療薬も登場してきたが、いずれも対症療法にすぎない。食生活をきちんとコントロールしないと、β細胞の働きは徐々に悪くなっていく。
体内でインスリンを作れなくなったり、量が減ったり効き目が落ちてきたりすると、定期的にインスリン製剤を注射で投与することになる。ただ、これも、網膜症や、血管障害による壊疽(えそ)、腎機能低下といった合併症の発症を遅らせる対症療法で、根本治療ではない。
iPS細胞(新型万能細胞)から必要な組織や臓器を作って失った体の機能を取り戻す再生医療では、糖尿病克服も重要な治療ターゲット。もし実現すれば、薬の服用やインスリン投与が不要になるからだ。日本のほかに、カナダや米国、北欧諸国で糖尿病根治を目指し、膵臓(すいぞう)の再生医療研究が盛んだ。
糖尿病、厚生労働省、対症療法
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