大阪で開かれている社会人野球の都市対抗野球で、仙台市のJR東日本東北の森内寿春投手が完全試合を達成しました。都市対抗野球での完全試合達成は、54年ぶりで大会史上2人目となります。
森内投手は、24日に行われた1回戦で横浜市の三菱重工横浜との試合に先発し、12個の三振を奪って1人のランナーも出さずに27人のバッターを抑え、完全試合を達成しました。都市対抗野球での完全試合達成は、54年ぶりで大会史上2人目となります。森内投手は青森県出身の26歳で、地元の大学を卒業したあとJR東日本東北に入り、伸びのあるストレートとキレのある変化球でチームのエースとして活躍しています。東日本大震災の被災地仙台市から出場したJR東日本東北は、震災後の一時期、練習もままならないなかで復興支援の活動などに取り組み、予選を勝ち抜いて大会出場を果たしました。森内寿春投手は「都市対抗野球の歴史に名前を残すことができて大変うれしい。東北大震災でほとんど練習ができなかったが、野球はおもしろく、野球はすばらしいと思う。今でも被災地では苦労をしている人がたくさんいる。この方々に、野球をやらせていただいているということに、大変感謝している。きょうの試合が励みになればうれしい」と話していました。