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【国際】

トルコ、地震の死者200人以上に 多数生き埋めか

2011年10月24日 11時43分

 【チュニス=今村実】トルコ東部で発生したマグニチュード(M)7・2の地震で、シャヒン内相は24日、少なくとも都市エルジュシュで117人、ワンで100人の死亡が確認され、1090人が負傷したと明らかにした。ロイター通信が伝えた。現地では多数の住民が倒壊した建物の下で生き埋めになっているとみられ、懸命の捜索が続いた。

 同通信などによると、10棟以上のビルが倒壊したとされるワンでは23日夜、住民もシャベルや懐中電灯を手に行方不明者らの捜索に参加。中心部は停電し、電話が不通となる中、屋外で不安な夜を過ごす人たちもいた。

 6階建てのアパートが倒壊した現場では、住民ら約70人が生き埋めになっているとの情報もある。

 男性住民は「目の前でビルが倒壊し、他の人たちと生存者2人をがれきの下から救出した。中からまだうめき声などが聞こえており、救助隊の到着を待っている」と語った。

 ほこりまみれで疲れた表情の救助隊員が、座り込んですすり泣く場面も見られた。

 ワン北西のエルジシュでは、病院関係者によると、病棟などが崩壊し、庭で負傷者らの治療を行っている。地元メディアは、学生の寄宿舎など建物80棟が倒壊したと伝えた。

 被害の全体像は分かっておらず、実態の把握が進むにつれて犠牲者の数は今後、大幅に増える恐れがある。

 気象当局の責任者は23日、約1000棟の建物がダメージを受け、最大で1000人が死亡した可能性を記者会見で明らかにしている。

(中日新聞)

 

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