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【茨城】

「原発」国の情報隠し批判 東海村で市民団体メンバー講演

講演する小泉好延さん=東海村で

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 チェルノブイリ原発事故の被害地域を調査した経験を持つ市民団体「市民エネルギー研究所」(東京都)メンバーの小泉好延さん(72)が二十三日、東海村で講演し、福島第一原発事故後の国の情報隠しなどを批判した。

 放射線研究をしている東大アイソトープ総合センターにも勤めたことのある小泉さん。今回の原発事故直後に、国は米軍なども通じて放射線量の詳細なデータを持っていたとの見方をし、すぐに地図などで示さなかったのは「半減期が早いヨウ素が消えるのを待っていた」と批判した。

 チェルノブイリでは、放射能汚染された物は現地に埋め、立ち入り禁止にしている。小泉さんは福島の汚染物質も「地域(福島)に置くしかない」とし、セシウムが十分の一に減るまでに「百年かかる」と事故の影響の大きさを指摘した。

 講演会は東海第二原発の廃炉を目指している市民団体「脱原発とうかい塾」(相沢一正代表)が主催し、関心のある住民ら約三十五人が集まった。 (井上靖史)

 

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