千葉・柏市高放射線量検出問題 福島第1原発事故に由来する放射性物質が蓄積の可能性
千葉・柏市の空き地から高い放射線量が検出された問題で、文部科学省などが23日に現地調査を行った結果、福島第1原発事故に由来する放射性物質が蓄積した可能性が高いことがわかった。
柏市根戸の空き地から、最大で1時間あたり57.5マイクロシーベルト(μSv)の高い放射線量が測定され、土から1kgあたり最大で27万6,000ベクレルの放射性セシウムが検出されたことなどを受けて、文部科学省などは23日、現地調査を実施した。
その結果、現場の土にかぶせている防水シートの上で、最大で1時間あたり15マイクロシーベルトの線量が測定された。
また、現場にある深さおよそ30cmの側溝が、およそ50cmにわたり破損していて、その場所から、福島第1原発事故による放射性セシウムを含んだ雨水などが漏れて、土壌に蓄積された可能性が高いことがわかった。
付近の住民は「原因を追究して、早いところ撤去するなり、対応してもらいたい」と話した。
文部科学省などは今後、柏市と協議したうえで、除去作業など具体的な対策を取っていくという。
(10/24 00:30)