NHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

トルコで大地震 死傷者多数か

10月23日 23時55分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

トルコの東部で23日、地震の規模を示すマグニチュードが7.2の大きな地震があり、震源近くの都市では、建物が倒壊するなどして、大勢の死者やけが人が出ているもようです。

地震が起きたのは、トルコ東部で、現地時間の23日午前10時40分ごろ(日本時間の23日夜7時40分ごろ)で、アメリカの地質調査所によりますと、地震の規模を示すマグニチュードは、7.2としています。震源は、トルコ東部のイランとの国境近くで、震源の深さは20キロとみられています。震源近くの都市、ワンから送られてきた映像にはコンクリートの建物が崩れている様子が映されており、崩れた建物の中に取り残された人がいないかどうか確認しながら、救助作業が続いています。また、多くの人が建物を出て道路に避難し、泣いている人も見られます。ワンの市長は、地元メディアに対し「電話がつながりにくく、被害が把握しにくいが、中心部で建物が倒壊しているところがあり、多数の死傷者が出ている。空港も被害を受けて、飛行機が着陸できない状態になっている」と話しています。今回の地震について、トルコのアナトリア通信は、首相府が死者が出ていることを確認したとしたうえで、これまでに少なくとも50人が病院に運ばれたと伝えています。また、アタライ副首相はこれまでにおよそ45の建物が倒壊したと述べたほか、エルドアン首相は公務を途中で切り上げ、現地に向かっているということです。首都アンカラにある日本大使館によりますと、震源の近くには日本人が住んでいるという情報はないということで、現在、確認を続けています。さらに、イスタンブールにあるボアジチ大学の地震研究所のムスタファ・エルディック所長はNHKの取材に対し、「今回の地震の規模や建物の耐震性などを考慮すると死者の数は500人から1000人ほどに上るおそれがある」という見方を示していて、被害の広がりが懸念されます。