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【社会】

「日本人が父」と偽装認知 フィリピン人の女ら4人逮捕

2011年10月21日 16時00分

 外国人の子どもに日本国籍を不正取得させるため、日本人の父親が認知したと装って虚偽の申請をしたとして、愛知県警外事課などは21日、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで、父親を装っていた無職上釜勇一容疑者(49)や、子どもの実母のフィリピン人の女(38)=入管難民法違反(不法滞在)容疑で逮捕=ら4人を逮捕した。捜査関係者が明らかにした。

 ほかに逮捕されたのは、仲介したとされるフィリピン人の女(46)、認知の手続きを手引きしたとされる近藤鎮(まもる)容疑者(75)。

 2009年1月施行の改正国籍法の規定では、両親が結婚していなくても日本人の父親が認知すれば、子どもは日本国籍を得られる。日本国籍の子どもの母親は定住者の在留資格が得られ、制度を悪用した犯罪は「偽装認知」と呼ばれる。

 捜査関係者によると、4人は共謀し、血縁関係のない上釜容疑者が、子どもの父親であるように装い、虚偽の認知届を名古屋市港区役所に提出したとされる。

 県警への取材では、子どもを妊娠した時期に母親の女はフィリピンにいたが、その時期に上釜容疑者がフィリピンに渡航した記録がなかった。女は「在留資格を得るためだった」などと供述、上釜容疑者との間の子どもではないことを認めているという。

 母親と仲介役の女は古い友人。上釜容疑者と近藤容疑者は報酬を受け取っていた可能性もあり、県警は背後関係なども調べる。

(中日新聞)

 

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