2011年8月26日 21時0分 更新:8月26日 23時37分
26日は全国的に大気の状態が不安定になり、関東地方は局地的に雷を伴った猛烈な雨に見舞われた。気象庁によると、同日夜までに相模原市で94.5ミリ、東京都練馬区で90.5ミリ、千葉県市原市で85.5ミリ、羽田空港で82ミリの1時間雨量を観測。相模原市、市原市、羽田空港は観測記録を更新した。
南下した前線が26日午後に関東付近を通過した際、冷気と暖気が東京付近でぶつかったことが局地的豪雨の原因だという。関東甲信では27日夜まで激しい雨が降りやすい状態が続く見込み。東海道新幹線は26日夕から夜にかけて東京-新横浜駅間や三島-静岡駅間で一時運転を見合わせた。羽田空港も飛行機に燃料などを搭載する作業ができなくなり、午後4時過ぎから約1時間、発着を中止した。
東京都によると、午後9時現在、板橋区などで29棟が床上浸水、三鷹市などで98棟が床下浸水。板橋区などで道路48カ所が冠水した。羽田空港トンネルでは午後5時過ぎ、乗用車など8台が水没するなどして立ち往生したが、運転手らは全員、救命ボートなどで運び出された。
練馬区旭丘1のビル地下にある梱包(こんぽう)会社では、あふれ出た下水で事務所が一時1メートル近い水につかった。横浜市は26日、瀬谷区の境川の水位が上昇し、同区本郷などの約6000世帯に一時避難勧告を出した。【飯田和樹、浅野翔太郎、杉埜水脈】