人気記事ランキング
Tweet数ランキング

カラダに良い快適な仕事環境を整えるためのコツ

2011.02.16 10:00 コメント数:[ 0 ]
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

110210ergonomical-workspace1.jpg


一日のほとんどをデスクで過ごす人々にとって、「快適な仕事場をどう整えるか?」は、仕事の生産性向上のみならず、健康にも影響を及ぼす大事なポイント。カラダにフィットしない環境で仕事をし続けると、つい前かがみになって、肩や背中、手首などを痛める元に...。すでに、RSI(反復運動過多損傷)に悩まされている方もいらっしゃるかもしれませんね。

そこでこちらでは、健康で心地よい仕事環境を整えるための方法をまとめてみました。机・椅子などのハードウェアはもちろん、仕事中のカラダのメンテナンスにも留意することがポイントです

 

◆仕事場のハードウェアで必要なこと

110210erogonomical_workspace6.jpg無理のない姿勢で、机に向かうことができるよう、必要な機能を備えましょう。自分の身長に合わせて、椅子・机の高さを調節し、キーボード・マウス・モニターなどを適切に配置するのもポイントです。「Workspace Planner」(英文)では、身長に応じて、各アイテムの理想的なポジションを算出できるので、あわせて参考にしてみてください。


■椅子

110210erogonomical_workspace2.jpg
抜群の座り心地をもたらしてくれるものとしては、アーロンチェアのような高価な椅子もありますが、『Staples』のようなオフィス用品店でも、安価で座り心地のよい椅子はあります。また、一部の機能なら、古い椅子を自分で調整して改善できます。

ポイントとなる機能しては、以下の点が挙げられます。

  • 心地よいクッション
    椅子に求めたい基本ポイントのひとつが、座り心地のよさ。椅子にクッションがあると、快適さはグッと増します。可能であれば、通気性のある素材を選ぶとよいでしょう。
  • 肘掛け
    タイピング操作がないとき、椅子に肘掛けがあると体を休められます。肘掛けは、肩がリラックスし、肘が90度に曲げられるくらいの位置にしておくのがポイントです。
  • 座面調節
    机の高さを調整するよりも、座面を調整するほうがカンタンです。腿が床と並行となり、足が床でまっすぐになるように、座面を調節しましょう。また、腕は、机の高さ、もしくはキーボード・マウスがある場所と同じ高さにします
  • 背もたれの高さ調節
    椅子の背もたれは、上下だけでなく、角度も調節できます。姿勢をよく保つには、角度を前にするのがポイント。背もたれが背中から離れていると、姿勢が前かがみになりやすいです。
  • 110210erogonomical_workspace3.jpg
  • ランバーサポート
    ヒトの背中は若干内側に曲がっているので、椅子の背もたれに対して垂直にはなりません。そこで、ランバーサポートを使えば、背中の下部が支えられ、脊柱を痛めずにすみます。ランバーサポートがある場合(右画像)とない場合(左画像)を比較すると、その効果は一目瞭然。ランバーサポートは、標準装備されている椅子もありますし、10ドル程度で、付属品として購入することも可能。タオルを巻いて、ランバーサポート代わりに使うのも一法です。
  • 旋回可能
    コマ付きの回れる椅子は、より広い範囲へのリーチを可能にしてくれる、意外に必要な機能。机の上のものにリーチしなければならないとき、無理な体勢を取ってしまうと、体を痛めてしまうことも...。



■机

マウス・キーボード・モニターを机の上に無造作に置いているだけでは、健康的な仕事環境にはなりません。以下の点に留意しましょう。

1. マウス・キーボード

110210erogonomical_workspace4.jpg多くのキーボードは非対称で、右側に数字キーがついています。なので、キーボード全体が机の真ん中になるように配置するよりは、キーボードの「B」の位置に注目し、これが自分の真ん中になるように置くほうがいいでしょう。スライド式のキーボードトレイがある場合は、マウスもトレイに配置すること。また、タイピングする際、手首を曲げなくてもいいように、キーボードとマウスは、肘が90度に曲がるくらいの高さにするのがポイントです。


2. モニター

110210erogonomical_workspace5.jpgモニター自体はそれほど自在に調整できないので、モニタースタンドで工夫するといいでしょう。ライフハッカーアーカイブ記事「IKEAのシェルフと飾り棚で、収納が増えるモニタースタンドをDIY」や米Lifehacker記事「Make a DIY Monitor Stand on the Cheap(モニタースタンドを安価にDIY・英文)」などで紹介したとおり、自分でもカンタンに作れます。原文筆者は、ドアストッパーでDIYしたモニタースタンド(英文記事)を利用しており、うまく機能しているそうです。

モニターの上から2~3インチ(5~7.5センチ)下のポイントに目線をあわせ、腕の長さ程度、離して配置しましょう。また、モニターの輝度を軽減するのは、なかなか難しいもの。傾けられるモニターもありますが、そうでないものもあります。モニターをあれこれいじるよりも、照明の位置を調整するほうがいいかもしれません。


3. その他

机の上のものは、手の届きやすい場所に配置すること。それほど頻繁に使わないものは、片付けましょう。



■カラダのメンテナンス

ハード面で仕事場をどんなに心地よく整えたとしても、日頃のカラダのメンテナンスを怠ると、その効果は半減してしまいます。とくに、次の点に気をつけてください。

1. 姿勢

110210erogonomical_workspace7.jpg
Photo by Joe Loong.
よい姿勢をキープするためのコツについては、ライフハッカーアーカイブ記事「姿勢の悪さに悩む読者さんへ、米LHがその改善法をお教えします!」もご参照いただくとして、以下のポイントに留意しましょう。


  • 前かがみにならない
    背もたれが遠いと、前かがみになりやすいです。背中と足が100度になるくらいが良いでしょう。背もたれを前の方にして、寄りかかりやすいようにすると、前かがみになりにくいです。
  • 肘を体の近くにして、手首をまっすぐにする
    手首や肘がうまく動かないときは、マウスかキーボードの位置が良くないのかも。
  • 肩と背中をリラックスさせる
    肩や背中の筋肉が張ると、問題が起こりやすいです。できるだけリラックスさせ、タイピングしているときは、肘掛けは使わないようにしましょう。


2. 休憩

一日中、座ったまま同じスクリーンを見続けるのは、カラダによいことではありません。30分~1時間ごとに、最低5分の休憩を取りましょう。また、20分ごとに20秒間、20フィート(約6メートル)先を見るという「20-20-20ルール」(英文記事)もオススメです。

110210erogonomical_workspace8.jpgつい仕事に夢中になって休憩を忘れてしまいがちな人は、専用のアプリケーションを活用するのも手。休憩タイムをリマインダしてくれたり、休憩中のストレッチを指南するなどのお役立ちアプリとしては、『Big Stretch』(Windows)、『Workrave』(Windows/Linux)、『AntiRSI』(Mac OS X)などがあります。また、目を休めるためのツールとしては、『EyeDefender』(Windows)や『Eyes Relax』(Windows)もどうぞ。


3. 目の緊張を防止

目の緊張を防ぐためには、定期的な休憩も効果的ですが、たとえば、Windowsなら「ClearType」を入れるなどして、モニターのちらつきを調整することも有効です。また、時間ごとにモニターを自動調整してくれる『F.lux』は、とくに、夜間仕事をすることの多い方にオススメです。モニターによる疲れ目防止策としては、ライフハッカーアーカイブ記事「PCを見つめすぎた目に効く、5つの疲れ目対策」なども参考まで。


こちらの記事では、椅子に座る仕事場についてご紹介しましたが、ライフハッカーアーカイブ記事「立ったまま机に向うと快適!」でも採り上げたとおり、スタンディング方式にチェンジするのも一法ですね。

皆さんは、快適な仕事場づくりにどのような工夫をしていますか? ぜひコメント欄でお聞かせください。


Whitson Gordon (原文/訳:松岡由希子)

 

新着コメント
コメントする

コメントは承認制となっております。編集部が確認および承認した後に、サイトへ反映されることになるので、多少時間がかかってしまうことがあります。
また、公序良俗に反する内容、個人や団体を誹謗中傷する内容、その他不適切と判断させていただいた内容については、否認または削除させていただく場合もございます。ご了承ください。
Only japanese available.

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL :

17.thu 案がありすぎてもやっかいだと思うけど from DTP note2011.02.17 03:33
100人以上のデザイナーが複数提案-デザイン制作サービス「do-des」(マイコミジャーナル) フジ印刷、AR の魅力を Web サイトでアピール、コン... 続きを読む
この記事へのtweet
お知らせ
最新記事一覧
注目数ランキング
Lifehacker team
編集委員
早川大地 | URL
平田大治 | URL
横尾茜
小山龍介 | URL
編集長
常山剛 * | URL
編集部(問い合わせ先
松井亮太 *
編集アシスタント
安齋慎平 * | URL
まいるす・ゑびす | URL
曽我美穂
粟野雅子
kiki
松岡由希子
的野裕子
JD | URL
伊藤貴之
ライター
eccentrics | URL
傍島康雄 | URL
ドサ健
山内純子 | URL
祐天寺ヨリエ
聖幸 | URL
山崎俊輔 | URL
美崎薫
カメきち | URL
沢田キャベツ
境貴子
丸田鉄平
石田明
野々下裕子 | URL
野本纏花| URL
コラムニスト
ココロ社
スゴレン
デザイナー
前田龍一 *
広告営業(問い合わせ先
城口智義 *
土井孝彦 *
阿座上陽平 *
碓井真紀 *
広告進行
鈴木康太 *
ディビジョンディレクター
尾田和実 * | URL
ジェネラルマネジャー
長田真 *
パブリッシャー
今田素子 *
* =[mediagene Inc.
サーバ管理
heartbeats
about Lifehacker
ライフハッカー[日本版]について
・iPhone用サイト
iPhone版記事配信中のニュースサイト
livedoorニュース IT media 誠biz.ID msnデジタルライフ アメーバニュース excite投稿希望者のお問い合わせ

郵送の方は下記宛へ資料等をご郵送ください。

150-0043
東京都渋谷区道玄坂1-21-14 渋谷TODビル 5F
株式会社メディアジーン
ライフハッカー[日本版]編集部宛

広告募集! ライフハッカーはスポンサー様のおかげで、今日も更新できています。もし「バナーを出稿しようかな」と思いましたら、こちらをご覧ください!
媒体資料をダウンロード
広告に関するお問い合わせ
どうぞよろしくお願いします!