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松井秀、サヨナラ本塁打「非常にうれしい」 (2/2ページ)

2011.5.3 10:45
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松井秀、サヨナラ本塁打「非常にうれしい」

レンジャーズ戦の延長10回、右越えにサヨナラ本塁打を放つアスレチックス・松井=オークランド・コロシアム(共同)【フォト】

  • レンジャーズ戦の延長10回、サヨナラ本塁打を放ち、ゲレン監督らに迎えられるアスレチックス・松井(左)=オークランド・コロシアム(共同)
  • レンジャーズ戦の延長10回、サヨナラ本塁打を放ちファンの声援に応えるアスレチックス・松井(中央)=オークランド・コロシアム(共同)
  • レンジャーズ戦の延長10回、サヨナラ本塁打を放ちナインに迎えられるアスレチックス・松井(55)=オークランド・コロシアム(共同)

 振り抜いた瞬間に本塁打と分かる打球が、歓声を引き連れながら右翼席に突き刺さった。瞬く間に三塁側ベンチががら空きに。本塁付近にできた歓喜の輪に、満面に笑みを浮かべた松井が飛び込んだ。誰もが待ち望んだ本拠地初本塁打がサヨナラの一撃となった。

 ファンの心をわしづかみにした指名打者は「本来なら遅いでしょうが」と前置きした上で「最高の場面で、それがサヨナラ本塁打で非常にうれしい」と顔を紅潮させた。

 延長十回裏。チームは八回に追いつき、直前の守りでは2死満塁を切り抜けていた。「どうしても勝たなくてはいけないという思いが強くなった」とベンチの熱気を感じた。左腕オリバーをぶつけられて「何度も対戦して球筋が頭に入っている」と、むしろ歓迎した。

 打ったのは初球。狙いを絞っていたという内寄りの速球を仕留めた。4月13日以来の今季3号は、ヤンキース時代の2009年7月以来メジャー3本目のサヨナラ本塁打となった。

 貧打解消の切り札として面目躍如だろうが「安心することはない。きょうが終われば、またあしたですから」。落胆は引きずらず、余韻にも浸らない。試合後は、いつもと変わらない松井がいた。(共同)

松井

「最高の場面で打てて、それがサヨナラ本塁打で非常にうれしい。(相手左腕とは)何度も対戦して球筋が頭に入っている。甘い球を狙っていた。きょうのようなプレーで(東日本大震災で)被災した方に少しでも元気を届けられればいいと思っている。喜んでもらえればうれしい」



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