2011年8月24日 8時41分 更新:8月24日 13時9分
米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは24日、日本国債の格付けを21段階中3番目の「Aa2」から4番目の「Aa3」に1段階引き下げたと発表した。理由について「首相が頻繁に交代し、一貫した政策を実行する妨げになっている」と指摘。さらに東日本大震災後の日本経済について「成長見通しの弱さが、赤字削減目標の達成などを一層困難にしている」と説明した。
同社は5月末に日本国債を格下げする方向で見直すと発表していた。格下げは02年5月以来。この結果、格付けは中国などと同じとなったが、今後の見通しは「安定的」としている。野田佳彦財務相は24日朝、記者団に「最近の国債入札は順調にいっており、わが国の国債に対する信認に揺らぎはない」と強調した。【谷川貴史、坂井隆之】