中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

内川 両リーグ首位打者 史上2人目

2011年10月23日 紙面から

◆ロッテ5−2ソフトバンク

ロッテ−ソフトバンク 首位打者を決め、球団関係者と笑顔で握手を交わす内川=QVCマリンで

写真

 きっちりとヒットで締めた。4回2死、ソフトバンク・内川は唐川の2球目カーブを、中前にポトリと落とすヒット。この日4打数1安打、打率3割3分8厘でレギュラーシーズンを終えた。「スッキリした。(移籍)1年目でタイトルを取れたのはうれしい」。FA移籍1年目の野手では初のタイトル獲得。両リーグ首位打者は、中日とロッテでタイトルを獲得した故・江藤慎一氏以来40年ぶりで史上2人目の快挙だ。

 低反発の統一球を導入した年。両リーグで唯一の打率3割2分以上と、まるで別次元にいた。「僕自身は(影響を)何も感じなかった」という要因の一つに王会長の助言を挙げた。「『練習では120%体を使い、試合では80%で打つといい』と。教えの通りやると飛距離も伸びた。統一球の影響を感じずにやれた」。FA交渉の際に自ら出馬もしてくれた恩人に感謝した。

 父子で約束を守った。FA移籍して心機一転、故郷大分で行った1月の自主トレ。父・一寛さん(54)の前で「打率3割3分」「首位打者」を宣言した。内川は明かす。「その場のノリというか勢いで、丸刈りを賭けて…」。大分・情報科学高の野球部監督を務める父の誓いは「県8強」。春夏は逃したが、今秋は優勝でクリアした。父が大分で選抜出場を目指して九州大会初戦に臨む前日、息子も達成の報告ができた。

 3試合連続のDH出場。6月に肉離れを負った右太ももはCSまでに万全の状態に近づけたいが、回復の度合いにかかわらず打棒に期待がかかる。「内川が来て良かったと言ってもらえるのは、日本一になってから」。金看板を引っ提げ、今度は悲願成就の立役者になる。 (森 淳)

 

この記事を印刷する

PR情報

Ads by Yahoo!リスティング広告



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ