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【プロ野球】

長野 代打逆転サヨナラ満弾 内海 最多勝決めたセ1000号

2011年10月23日 紙面から

◆巨人5−2横浜

9回裏無死満塁、右越えに代打サヨナラ満塁本塁打を放ち、原監督(88)と抱き合って喜ぶ長野

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 最高のフィナーレを導いた。9回無死満塁。代打で登場した巨人・長野がとてつもない大仕事をやってのけた。横浜の守護神・山口の外角高めへの直球をたたく。強烈なライナーのまま、右翼席へ運んだ。史上8人目の代打逆転満塁サヨナラ本塁打。劇的すぎる一発で、内海の最多勝も決めた長野は足の震えが止まらなかった。

 「何とかつなぎたいと思っていた。足がめっちゃ震えました。こんなことはないですね」。ドーム最終戦のセレモニーが終わった後も興奮を抑えられない。打率を3割1分6厘へと上げ、首位打者にも大きく前進した。チームも最終戦白星。すべてに値千金の一打に「結果を残せてよかった」と声をはずませた。

 試合前の時点で、阪神のマートンに3厘差をつけて打率トップに立っていた。首位打者狙いのようなベンチスタートに、長野は複雑な思いで「チームの指示なんで」と自らを納得させていた。しかし、9回に出番が巡ってきた。1点を追い無死満塁。5回から粘投を続けていた内海に、最多勝となる18勝目をプレゼントできる最高の場面で、代打に起用された。

 「犠飛があるけど、リスクは背負え。勝負してみろと送り出した」と原監督。指揮官から「いくぞ!!」と声をかけられた長野は、内海のためにと気合を込めた。その気持ちが乗り移った強烈な一発で、自身もタイトルがハッキリと見えてきた。「なかなか打てなくて勝ち星をつけられなかった時期もあったので、打ててよかった」。涙をこぼしてホームインを迎えてくれた内海と抱き合うと、長野も感無量。劇的弾は29日から始まるヤクルトとのCSファーストステージへも、大きなはずみをつけた。 (川越亮太)

 

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