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高学歴の稼げる女性はなぜ結婚できないのか?――森川友義・早稲田大学国際教養学部教授(2) - 11/10/21 | 12:18


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――高学歴の女性が“売れ残る”のは日本特有の現象でしょうか?

 米国でも同じです。ハーバードでMBAを取った人と、無名大学卒の人はそもそも出会わないですし、教養レベルや関心事が異なるため、お互いがなかなか引き合いません。

 どの国でも高学歴の女性は、よっぽど努力をしないと、自分の求める恋愛、結婚は難しい。自分と釣り合う男性が多くいるところで、出会いを求めなければなりません。

 自分が投資できる資産は、時間、エネルギー、おカネの三つ。高学歴の女性は、おカネはあっても、仕事が忙しくて、エネルギーと時間がありません。ただ、時間はいくらでもやり繰りできます。受験勉強のときと同じように、意識して努力すべき。それなのに、「待てば白馬の王子が現れる」と思っている人がいまだに4〜5人に1人もいます。

 女性の中には、自分の年収が上がることがモテにつながると考えている人もいますが、それは勘違いです。生物としての女性の魅力は、19〜20歳がピーク。女性誌を見ると「30代後半がモテキ」と書かれていますが、事実とは異なります。

もりかわ・とものり
1955年生まれ。オレゴン大で政治学博士。同大客員准教授などを経て2004年より現職。専門は進化政治学、恋愛学、日本政治。

(週刊東洋経済2011年10月15日号)
※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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