前稿の南元センターの記事には根本的誤認があった。
衛星写真で見ると屋上全体が面一(つらいち)であるように見えたため、センターのビル本体は4階建てで屋上の建造物が居住建屋ならそれが5階に当たる、という認識だった。

しかし、今日ストリートビューで建物側面の水平連続性を注意深く調べたら、北側の入り口受付のある階は実は4階であり、その上の階層が5階になることが分かった。敷地面積の3分の1の広さで5階が存在する。
ビル本体に5階があることが分かった以上、屋上建屋について云々する必要はない。(と、ここまでのことを今朝富士宮ボーイに投稿した)

さて、さきほど法華講員の方からメールで、南元センターの航空写真が何枚か送られてきた。(感謝!)
このうち、立体構造のわかりやすい2枚を掲載する(クリックで拡大表示)。南側の屋上広場以北がすべて5階フロアになっていることがはっきり見てとれる。すなわち5階フロアは敷地面積の半分以上も占めているのだ。
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ここで、階数呼称についての問題がある。建物全体は斜面に立っているため、ビルの北側部分はその直下の敷地面から数えると3階分しかない(地下階の有無は不明)。南側も4階分しかない。つまり地上部分にはどこにも5階分の建物が見えないのだ。この場合、南側から見ると5階に相当する最上階を「5階」と称し得るのかという問題が出てくる。

病院の内部フロアは南北通して段差なく全階ツライチになっているはずで、同一フロアなら同じ階層呼称であろう。しかし基準階をどこにするかで、池田氏が病臥しているという最上階の呼称は変わる。エントランス階を1階と呼ぶことにすれば、南側の1階は地下3階になり、受付の上の階(上記で5階と私が呼んでいた階)は2階になる。

しかし、病院を訪れて取材した文春記者が池田氏入院階を「5階」としていること、、創価学会広報部や病院の関係者も、5階の存在を否定(あるいは「2階!」と訂正)することなく、5階ありきの言い方でコメントしていることなどを考え合わせると、南元センターでも南側の敷地面を1階としているのだろうと思われる。

いずれにしても、南側から見て5階に相当する階が厳然とあるのだから、ネット創価員の言う「センターに5階などない、ゆえに文春記事はデマ」という主張は、タメにする詭弁であることに違いはない。

最後に、
私が衛星写真を見て建物全体の屋上面がツライチであると誤認したことについて、ここに謹んでお詫び申し上げます。