必要な物
「ミキサーとは?」
■予算:7000円〜
ミキサーが必要な時
1人で話すだけのトーク番組を作るにはマイク1本とパソコンさえあればいい。だが、2人以上の番組を作る時にはマイクが増えてくるし、BGMを流しながら収録したり、トークとトークの合間にジングルを入れながら収録するとなると、ミキサーが必要になってくる。なぜならほとんどのパソコンには入力端子は1つしかないからだ。
ミキサーとは音をミックスする機械
ミキサーとはその名のとおり、音をミックスする機械で、マイクやMDプレイヤーなどの機材からの音を1つの音にまとめて出力することができる。複数の道路を1本にまとめるイメージだ。

ただ、ミキサーがあれば機材をいくつでもつなぐことができるわけではない。ミキサーにはチャンネルと呼ばれるものがあり、この数だけ機材をつなぐことができるのだ。例えば、4チャンネルミキサーといえば4つの機材をつなげるわけだ。
また、このチャンネルにはモノラルとステレオの2種類がある。インターネットラジオに関していえば、モノラルはマイク用、ステレオはMDなどのプレイヤー用ということになる。モノラルとステレオが数チャンネルずつあるものが一般的だ。
マイクをつなぐ
では、具体的にミキサーがどういうものなのかを見ていこう。上の赤い枠の中にあるのはマイクを接続する端子だ。このミキサーの場合、端子が4つあるので、4本のマイクをつなぐことが可能だ。(上と下に2種類の端子があるが、どちらもマイク端子。どちらにつないでもいいが、どちらかしか使えない。使っているマイク端子に合わせて使い分ければいい。)
ここにマイクをつなぐと、そのマイクが拾った音がミキサーの側面にある出力端子から出力されるようになる。1本のマイクなら、そのまま出力されるだけだが、複数のマイクをつないだ場合は、各マイクからの音が1つにまとまり出力される。この出力とパソコンの入力をつなげば、複数のマイクからの音が録音できるというわけだ。
またこの時、下の赤枠の中にあるフェーダーで、各マイクごとの音量を調整するができる。ちょっとマイクをオフにしたい時などに便利だ。安いミキサーだと、ここがツマミになっているものある。
MDなどのプレイヤーをつなぐ
MDなどのステレオの出力を持つ機材を使う時は、右の写真の上にある青い枠の中にある端子につなぐ。ステレオなので端子はLとRの2つがワンセットだ。この端子が合わない場合は、これに合うケーブルを買ってくればいい。参考リンク:「必要な物-各種ケーブル」
また、マイクの時と同じ要領で下の青枠で音量を調整できるようになる。このようにしてミキサーにプレイヤーをつないでおくことで、BGMをフェードアウトさせてしゃべり始めたりすることも可能になる。
音質を調整
緑の枠の中のツマミはイコライザーというものだ。コンポやCDラジカセなどにもついているので馴染みがあるかもしれない。これを微調整してやることで、各チャンネルごとに音質を調整することができる。(音量ではなく音質。)例えば、1チャンネルのマイクの人は声が低いので高い音を強調してやったり、2チャンネルの声の人はキンキンと高い声なので、少し高音部分を抑えてやったりできるわけだ。これを調整することで、聞き取りやすい音にしたり、わざとアナログな音にしたりすることができる。
マイクの入力を適当にする
実はマイクの音というのは他の音と比べ、レベルが小さい。しかしミキサーを通すことで、都合の良い大きさのレベル(ラインレベル)に増幅してくれる。簡単に言えば、ミキサーを通せば、マイクのレベルがいい感じになるということだ。ミキサーのスペックを見るとマイクプリアンプと書かれているのがこの機能。
ぜひミキサーを用意しよう
ミキサーの働きは、複数の機材からの音をまとめる、音量を調整する、音質を調整する、マイクのレベルをラインレベルにする、という4つだ。これらの機能が必要ないのならミキサーを用意する必要はないが、ミキサーはインターネットラジオ作りには非常に役立つ機材だし、これを使うことでグッとラジオを収録しているという気分になれる。複数人の番組を作る人はこれ無しでは始まらないが、予算が許すなら1人でのトーク番組を作ろうと思っている人も用意したい機材だ。
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